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日本オラクル、Linux版『Oracle8』の国内展開を発表

1999年01月19日 00時00分更新

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日本オラクル(株)は、Linuxに対応したRDBMS『Oracle8 Workgroup Server Rel.8.0.5』を、3月18日から出荷すると発表した。機能面ではWindows NT版と同等のパッケージを提供し、『Oracle8 Release8.0.5 for Linux』、『Net8 Server/Client(TCP/IP) for Linux』、『Windowsクライアントソフトウエア』のほか、別途ライセンスで『Pro*C/C++ for Linux』のソフトウェアを含んでいる。価格もNT版と同じ、22万円から(5同時ユーザー/10クライアント)から。対応ディストリビューションは、(株)五橋研究所の『redhat Linux 5.2』(3月発売予定)、パシフィック・ハイテック(株)の『TurboLinux 日本語版 3.0 Standard/Pro/Server』の2種類。同社によれば、半年から1年間の目標として1万ライセンスという数字を挙げ、当面は『Oracle8』収益全体の10%~20%にまで持っていきたいとしている。

[コメント]

「今日は歴史的な日」と切り出したオラクルの佐野社長は、開始早々から「舌」好調だった。「LinuxでWindows NTを駆逐する」、「M社のいない世界」、「いよいよ(M社の)命のカウントダウンが始まった」(もちろん“M社”とはマイクロソフトのことだ)などなど、威勢のいい言葉が次から次へと飛び出す。しかし、もちろん同社がWindows NT版Oracle8の提供を今すぐ止めるわけではなく、Windows NTとSolarisがOracle8のベースプラットフォームであることには変わりはない。この「したたかさ」こそ、オラクルの強さの秘訣だ。NCも、発表当初はPCを一掃するとまで豪語していたが、周りをさんざん鼓舞しておいて、自らは冷静にビジネスのソロバンを弾いていた(その結果がNCの「トーンダウン」である)。

Linuxについても同様のことが言える。オラクルのビジネスにとっては、Linuxそのものが普及しようがしまいが、大きな影響はない。オラクル自身はWindows NTとの「二股」をかけているからだ。LinuxにしろWindows NTにしろ、とにかくワークグループレベルでOracle8が売れればそれでいいのである。これは何もオラクルが「ズルイ」というわけではなく、利益を追及する企業としては非常に正しい行動だと思う。こうした冷徹なビジネスの世界で、Linuxがどういうポジションを確保していくのか、まだまだ、これからが正念場である。(K)

日本オラクル(株)の佐野力社長「これでようやくM社のOSから離れられます」と日本オラクル(株)の佐野力社長

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