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松下電器もLinuxプレインストールマシンを販売

1999年03月24日 00時00分更新

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松下電器産業(株)が、Linuxをプレインストールしたパソコンを松下グループの関連企業を中心に、昨年の秋から販売していることが明らかになった。販売は、同社PCソリューション事業センターが行ない、サポートはSI事業センターが担当している。現在はすべて企業向けのみの販売で、個人への提供はしていないという。また、今のところ、LinuxディストリビューションとしてはTurboLinuxのみを採用しているが、今後、red hat Linuxなども検討していきたいとしている。

なお、コンシューマー向けデスクトップやノートパソコンの販売を担当するモバイルコンピュータ事業部によれば、現時点では、個人向けパソコンにLinuxをバンドルして販売する予定はないという。

[コメント]

先日のパシフィック・ハイテックのプレスリリースに掲載されていた、松下電器からの賛同コメントをきっかけに、Linux通信編集部で問い合わせたことで明らかになった。この件に関しては、同社が明確なプレスリリースを出しているわけではなかったこともあって、これまでほとんど知られていなかったが、これで、先週のNECや富士通、日本アイ・ビー・エムと並んで、松下電器もLinuxに前向きに取り組んでいこうとしていることがはっきりした。こうなると、今度は、まだLinuxへの対応を明確に発表していないメーカーが、いつその態度をはっきりさせるのかが気になってくる。“踏み絵”というわけではないが、Linuxのムーブメントは、それだけ大きな影響力をすでに発揮しているのである。一方、前向きな姿勢を発表した“だけ”のメーカーについては、次に続く具体的な行動を期待したい。Linuxのビジネスはまだまだ“手探り”状態で動きにくいというのも分からないではないが、メーカーの一挙手一投足をユーザーは注視している。

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