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Linuxサミットが開催

Linuxのキーパーソンが夜の歌舞伎町に集結

1999年04月03日 00時00分更新

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第1回東京Linuxサミットが3日夜、東京・新宿歌舞伎町のトーク居酒屋『ロフトプラスワン』にて開催された。これは、アスキーが発行する『月刊アスキー』協力のもと結集された“Hacker's Salon of Tokyo”の主催によるもの。国内のLinux関係のキーパーソンが集まり、トークライブが繰り広げられた。

壇上で繰り広げられたトークライブ
壇上で繰り広げられたトークライブ。“宴会スタイル”ということも手伝って、ゲストからはここでは活字にできないような極秘ネタも飛び出した

Linux Japan編集長でテクニカルライターの風穴江氏の司会のもと、日本Linuxユーザー会理事長の生越昌己氏、プログラマーの中村正三郎氏といった約15名のゲストが、それぞれのLinuxに対する思いや現状、歴史などをテーマに熱く語った。なお、ゲストで登場したのは以下の面々。

  • 中村正三郎氏(プログラマー&テクニカルライター)
  • 生越昌己氏(日本Linuxユーザー会理事長)
  • 山形浩生氏(翻訳・批評家)
  • Oliver M. Bolzer氏(Linux Japan Express編集長)
  • はねひでや氏(VineLinux)
  • 窪田敏之氏(五橋研究所代表取締役)
  • 宮原徹氏(日本オラクル)
  • 羽鳥正彦氏(日本アイ・ビー・エム、DOS/V設計者)
  • 高木淳司氏(Qt国際化プロジェクト)
  • 山本哲男氏(ジャストシステム)
  • 芦田幸治氏(パシフィック・ハイテック)
  • 加藤大受氏(インプライズ)
  • 中村満氏(ビレッジセンター)

トークライブでは『Vine Linux 1.0』をリリースしたばかりの、はねひでや氏(Project Vine)によるデモをはじめ、Linuxのディストリビューション開発に関わる人たちの生の声や、観客からの要望などが飛び交った。またジャストシステムの山本哲男氏からは、同社がLinuxの開発を始めた経緯などが飛び出すなど、宴会ということも手伝って、リップサービス満点であった。

後半になればなるほど(アルコールの量が増えるほど?)参加者からの激しい“つっこみ”が
後半になればなるほど(アルコールの量が増えるほど?)参加者からの激しい“つっこみ”が。トークライブは、壇上のゲストと観客のお互いインタラクティブなやり取りの中で進められた

当日は、18時15分の開店にも関わらず、すでに1時間以上も前から開店を待つ人の行列ができていた。最終的には約160人以上の人が並び、結局入店できたのは先着130名程度だったという。来場者には、アスキーより3月31日に発売された『Linux Magazine』のほか、特製『ハッカーふりかけ』がプレゼントされていた。また、五橋研究所からも、redhat 6.0α版やredhatボールペンなどの差入れもあった。

この厚い鉄格子を開けて入店
この厚い鉄格子を開けて入店。入り口の張り紙には、“会場は満席。これから入場する方は通路しか場所がありません!それでもよければお入りください!!”との注意書きがしてあった

主催したHacker's Salon of Tokyoによれば、第2回、第3回も開催して、Linuxユーザーの交流を深めていきたいとしている。

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