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アイ・ビーエム、“IBM Linuxサポート・センター”を開設

1999年04月07日 00時00分更新

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日本アイ・ビー・エム(株)(以下日本IBM)は、“IBM Linuxサポート・センター”を開設し、7日より運用を開始すると発表した。これは3月15日に日本IBMが同社製品においてLinuxをサポートすると発表したことを受けたもの。今回の発表で具体的なサポート製品や体制、販売方法などが示された。

IBM Linuxサポート・センター
IBM Linuxサポート・センター。現在、社内の他部門から人を募集している状態で人数は10名程度。本格的な稼動は5月に入ってからになるという

東京・南青山に開設される“IBM Linuxサポート・センター”では、インテル(株)や、『日本語redhat Linux』の販売元である五橋研究所(株)と協力してIBM製パソコン上でのredhat Linuxの動作検証やソリューションの企画提案を行なう。対象製品はノートパソコン『ThinkPad』、PCサーバー『Netfinity』、PCワークステーション『IntelliStation』3シリーズ。また、販売面ではLinuxのサポート・コンサルティング業務を行なっている(株)テンアートニと協業して進めていく。このほか、米国にあるLinuxサポートチームや同社の研究施設である大和研究所とも情報交換を行なっていくという。

このほか、日本IBMのウェブページにLinuxに関する情報を提供する“Linux at IBM”を開設した。6月1日からは、サポートセンターからLinux関連情報を発信する“Linux Web DB”も開設する予定という。

『Netfinity 3000』

『Netfinity 5000』『Netfinity 3000』(左)と『Netfinity 5000』(右)。それぞれPentium III-500MHzを搭載している

販売に関しては、当面は今回同時に発表された、PCサーバー『Netfinity 3000』および『Netfinity 5000』に限られる。OSにはRed Hat Linuxがプレインストールされる。また、Linux導入サポートCD-ROMを無償で提供するクーポン券が添付された、教育・学術機関向け限定モデルが用意される。このクーポン券を五橋研究所に送付すると、同社からインストールマニュアル、サーバーソフトウェアなどが含まれたRed Hat Linuxが送付される。

なお日本IBMでは、特約店やソフトウェア開発会社といったLinuxの販売やサポートなどの提供を行なっている企業を対象にLinuxパートナーの募集も開始し、こうしたパートナーと協業して販売、サポートを行なっていくとしている。

現在開発中の『公開鍵暗号アクセラレーターPCIボード』
現在開発中の『公開鍵暗号アクセラレーターPCIボード』。6月にはLinuxに対応したドライバーも提供される

IBM Linuxサポート・センターでの稼動確認済みのモデル(4月7日現在)

Netfinity

  • Netfinity 5000 8659-41Y
  • Netfinity 3000 8476-51X
  • Netfinity 3000 8476-16X
  • Netfinity 3500 8644-21X

InteliStation

  • M Pro 6889 11J
  • E Pro 6893-12U

ThinkPad

  • ThinkPad 600E 2645-5AJ
  • ThinkPad 600 2645-41J
  • ThinkPad 560 2640-FVE
  • ThinkPad 380Z 2635-HGJ

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