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日本IBM、LinuxもサポートしたRDBMSの新版『DB2 UDB V6.1』を発売

1999年05月17日 00時00分更新

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日本アイ・ビー・エム(株)は、リレーショナルデータベース管理製品『IBM DB2ユニバーサル・データベース V6.1』(以下『DB2 UDB V6.1』)を発表した。7月30日に出荷を開始する。

『DB2 UDB V6.1』では、クライアントPCからPCサーバー、ビジネスサーバー『AS/400』、大規模SMPクラスタリングシステムまで、幅広いハードウェアに対応。特に今回は、従来のパーソナル版、ワークグループ版、エンタープライズ版に加えて、ノートパソコンなどモバイル端末で使用できるサテライト・エディションも追加された。

これにより、例えば顧客を訪問する前に、社内のシステムに接続して最新の製品在庫情報や顧客情報を取得したり、受注や販売などオフィスに在席することなくやりとりすることが可能という。現在は英語版のみだが、今後日本語にも対応する予定。なお、デモでは同社のPDA『WorkPad』上で動作する組み込み用『DB2』(現在開発中)も見られた。

そのほか、今回の製品では、同社のミドルウェア製品として初めてLinuxをサポート。パシフィック・ハイテック(株)の『TurboLinux 日本語版 3.0』、『Turbo Linux Server日本語版 1.0』と、五橋研究所(株)の『RedHat Linux 5.2 日本語版』に対応する。日本IBMが4月に開設した“IBM Linuxサポート・センター”において動作検証を行ない、サポート体制を整えるという。

また、インターネットと基幹システムとの連携を強化している。HTTPサーバーにJavaサーブレット稼動環境を提供する、ウェブアプリケーションサーバー『IBM WebSphare Aplplication Server スタンダード版 V2.0.2』を無償で同梱。これにより、より高速なウェブサーバーの実現が可能で、e-business機能を強化できるという。

日本IBMソフトウェア事業部長の長野一隆氏によれば、「『DB2 UDB V6.1』は、IBMが推進しているe-businessをサポートする。PDAから、メインフレームまでサポートできるRDBMS製品はこれまでなかった。また、新たにLinuxをサポートすることで、さまざまなプラットフォームが混在する環境でのe-businessにも対応できる」と述べた。

なお、販売は、(株)アシスト、キヤノン販売(株)など全国74社のビジネスパートナーを通して行なうという。

製品名 対応OS 価格
データベース製品 『サテライト・エディション』(英語版ベータ) Windows 95/95/NT4.0 未定
『パーソナル・エディション』 OS/2、Windows 95/95/NT4.0 3万8800円
『ワークグループ・エディション』 OS/2、Windows NT4.0、Linux 10万4900円より
『エンタープライズ・エディション』 OS/2、Windows NT4.0、Linux、AIX、Solaris、HP-UX 131万8000円より
『エンタープライズ拡張エディション』 AIX、Solaris、Windows NT4.0 210万6000円より
ホスト接続 『DB2 コネクト パーソナル・エディション』 OS/2、Windows 95/95/NT4.0 2万6000円
『DB2 コネクト エンタープライズ・エディション』 OS/2、Windows NT4.0、Linux、AIX、Solaris、HP-UX 26万2500円より
『DB2 コネクト アンリミテッド・エディション』 OS/2、Windows 95/98/NT4.0、Linux、AIX、Solaris、HP-UX 53万300円より
開発者版 『パーソナル開発者版』 OS/2、Windows 95/95/NT4.0、Linux 4100円(インターネットからのダウンロードは無料)
『ユニバーサル開発者版』 OS/2、Windows 95/98/NT4.0、Linux、AIX、Solaris、HP-UX 1万4900円

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