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京都産業大学、実習システムとしてLinuxを大量導入

1998年12月15日 00時00分更新

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日本アイ・ビー・エム(株)と富士ゼロックス(株)は、京都産業大学に、LinuxとWindows NTの実習システムを納入すると発表した。同システムでは、日本IBMのPCサーバー『Netfinityシリーズ』を603台導入し、LinuxとWindows NTをデュアルブートで切り替えて利用する。導入前のLinux稼働テストは、日本IBMがパートナーに開放している検証施設「PCソリューションモール」を活用して行なわれたという。稼動開始は1999年4月の予定。

[コメント]

18日行なわれたLinux Conference 98では、京都産業大学の坪内氏が「大学教育研究環境におけるLinux大量導入の意味するもの ──Linuxは巨大潮流たりえるか」と題する発表を行ないました。そこでは、Linuxを採用することのメリットだけでなく、実際にシステムを構築する過程で明らかになったLinuxの限界についても実証的な報告がなされました。ビジネスでのLinux利用が本格化するにつれ、Linuxはますます「シビアに」評価されていくことになります。Linuxにもまだまだ改良すべき点は多く、それをこれからどう克服していくのかが、今後のLinuxの課題ともいえるでしょう。京都産業大学が日本IBMや富士ゼロックスと共同で構築するシステムは、その意味で、先進的な事例です。Linux通信ではこのシステムの取材レポートを企画しています(システムが形になる1999年2月以降の予定)。

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