アスキー総合研究所は9日、コンパクトデジタルカメラに関するユーザー満足度調査を公表した。それによると、総合満足度1位は「GR」「Caplio」などを展開する(株)リコーであった。
順位 | メーカー名 | 総合満足度(購入後) |
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1 | リコー | 80.1ポイント |
2 | キヤノン | 74.8ポイント |
3 | パナソニック | 72.5ポイント |
4 | ソニー | 71.0ポイント |
5 | オリンパス | 70.8ポイント |
同調査は、製品を実際に使用した際に、使用感が期待どおりだったときの「満足感」と、期待以下だったときの「がっかり感」についてのアンケートを行なったもの。対象はコンパクトデジカメのみで、デジタル一眼レフカメラは含まない。
シェア上位のキヤノンやカシオ計算機などを抑えて1位を獲得したリコーだが、アスキー総研ではその高支持率の要因として、「銀塩時代からのコンパクトさ」と「広角レンズ」の高評価を挙げている。本体サイズ・重量、撮影画質、広角撮影能力、コストパフォーマンスの項目別に見ると、リコーは広角撮影能力で1位、サイズ・重量と撮影画質で2位となっている。
また項目別の回答でも、広角撮影能力は購入後の評価でも89.9ポイントと評価が高く、「GR DIGITAL II」や「GX200」といった、コンパクトで広角に強い製品に、満足を感じるユーザーが多いと分析されている。購入後の満足度が、購入前の期待値と比べて全般的に高いのも、リコーの特徴となっている。
調査全般の傾向としては、購入時には機能よりも「大きさ・重さ」がより重視されるとしている。6割のユーザーがコンパクトデジカメを日常的に使用しているとのことで、日常的に持ち歩いて使うには、ポケットに入れてもかさばらない大きさがポイントになるとの見方を示している。
一方、ユーザーがコンパクトデジカメに感じる不満の第1位は、シャッターボタンを押してから実際に撮影されるまでの「レリーズタイムラグの長さ」とのこと。撮像素子や画像処理エンジンの処理速度向上が、肝になってくるだろうか。
なお、調査結果の詳細はこちらのリンク(PDFファイル)かアスキー総合研究所のサイトで公開している。