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パワポで極める「ビジネス極意」 第3回

パターン別実例で「1枚企画書」を掌握――報告書3題

2009年03月16日 06時00分更新

文● 竹島愼一郎

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報告書 No.2
F(気づき)+O(提案)=気づき発想型

写真入りで展示会などの感想を記す
イベント見学リポート

 見本市や展示会というのは、多くは毎年同じ趣向で、代り映えのしないものだが、なかにはプレゼンテーションのヒントが満載されているものもある。これは、そうしたステージやブースをデジカメに収めてリポートしたものである。

 写真入りの報告書にすることで、参加していない第三者でも客観的に判断できる材料になっている。


見せ方のポイント

気づき発想型報告書の組み立て

S→Vの流れを2つ組み合わせた、「気づき発想型」報告書の組み立て

 こうした形式で報告する機会は探せばあるものなので、フォーマットを1つ決めて、リポート作成を励行するといいでしょう。考えていることは形にすることでより明確に意識化されるものです。

 デザイン的な工夫では、見出しの両端に円を入れ、コメント欄は枠線を二重にしました。中央の矢印は「右矢印」ではなく、右の四角形とサイズを合わせた「右矢印吹き出し」を使用しました。

 写真は縦横の比率が枠の四角形とは合わなかったので、左側に寄せて右側を空け、そこに縦にテキストを入れてみました。

気づき発想型の報告書の事例

【気づき発想型の報告書の事例】 展示会を2つのパターンに分けて、それぞれ特徴的な写真を掲げ、会場での気づきを見出しに立て、それに感想を組み合わせることで、実際に会場に行っていない人にもヒントを与える報告書にしている

■ カラーリング

 青と紫系統の色を基調色に、近似的な同系色として薄い緑色を用いました。本格的な企画書ではないので強調色は用いてありません。


 (次ページ、「外注先に希望を分かりやすく伝える『課題提起型の報告書』を作る」に続く)

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