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ライティング・フェア2009&LED Next Stageレポート

オフィスの省エネ・CO2削減は次世代照明から!?

2009年03月07日 00時00分更新

文● 行正和義

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LED照明以外の省電力手段は?

プリンス電機の「T5・T6スリム蛍光灯」

プリンス電機の「T5・T6スリム蛍光灯」。通常の蛍光灯が直径32.5mmなのに対してT6は20mm、T5は15.5mmとかなり細長い。明るさは同じで消費電力はT5で最大47%減となるほか、水銀など消費資源や廃棄物も少ない。既存蛍光灯にそのまま取り付けることはできないが、リニューアル用キットも用意される

 LED以外にも照明の消費電力削減は大きな課題となっている。例えば、高効率の蛍光灯はそれだけで従来型より消費電力を半減することができる。LED照明にこだわらず、今すぐオフィスの電力削減を考えるならば、どこにどれだけのメリットがあるかを考えつつ手段を選ぶべきだろう。

冷陰極線管「+Cline」

直径4mmの細い冷陰極線管「+Cline」(プラスシーライン)。液晶テレビなどのバックライトでおなじみだが、照明デバイスとしても十分な明るさと省電力性を持ち、細さゆえに設置場所を工夫できそうだ

 また、LED以外の照明方法の模索もすでに始まっている。特にNECは冷陰極蛍光管を用いた照明を提言しているのが目を引いた。LEDの店舗用照明でも細い管にLEDを並べた「たなライト」を用いるケースが多いが、点光源のLEDを並べるよりも線光源である冷陰極蛍光管のほうが、メリットは活かせるだろう。消費電力的にもLEDと同程度もしくはより少ない程度となるという。

NECが参考出品していた有機EL照明

NECが参考出品していた有機EL照明。単3形電池4本という電源にもかかわらず、けっこう明るい。ブースでは同じユニットと天井に多数埋め込んで照明としており、蛍光灯よりもやや暗い印象はあるがホームユースの照明装置としては十分といったところ

 さらにNECをはじめ、複数の企業が有機ELの可能性を模索し始めている点にも注目したい。面全体が発光する有機ELなら散光の工夫が要らず、デバイスそのものが薄くて形状の自由度も高い。省電力性も高くて発熱量も少ない(LEDは蛍光灯よりも少ないとはいえ、半導体なので発熱が少なからずある)。

 いまや実用段階に入ったLEDに比べれば、まだまだ研究・試作段階ではあるものの、オフィスや家庭での照明デバイスとして普及する可能性は高いだろう。

 もちろんLEDも次々に高効率な素子が開発され、配光技術も進みつつある。それに対して既存蛍光灯の技術改良もまだまだ余地を残しているため、現状の技術や数年先の製品を見越したで上で、照明装置の導入・リプレイス・照明を含めたオフィスや家屋の設計を考えることが重要だ。

スカイライトチューブの「スカイマスター」

スカイライトチューブの「スカイマスター」。これはアクリルのレンズと内面を鏡面加工したアルミの筒で、つまり外光を効率的に屋内に取り込むための装置。おもに一般家屋で施工されているが、昼間は人工照明に頼らないというのは照明の省電力化以上に効果がある


Japan Shop 2009で見つけた逸品

3Mブースのデジタルサイネージ

左下の女性に見えるのがデジタルサイネージ。動画投影なので表情などに動きが付けられる

 写真はちょっとおもしろかった、「Japan Shop 2009」会場で見つけた3Mブースのデジタルサイネージ。人型のスクリーンに人の動画を後ろから投影してるだけだが、スクリーンと投影角度に工夫されているため、斜めから見てもそれほど平たくは見えない。


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