SDスロット付きなのでPCレスで楽しめる
PocketCinema V10が前述の2台のプロジェクターと大きく異なる点は、その映像ソースだ。多くのミニ・プロジェクターが、ごく普通のプロジェクターに習い、一般的なVGA端子やビデオ入力端子を装備しているのに対し、PocketCinema V10はビデオ端子に加えてSDメモリーカードスロットを備えている。
普通に考えると、デジカメの標準メディアであるSDメモリーカード内の映像を投影するという使い方が浮かぶ。しかし、弱いおつむを少しは回してみると、PowerPointやPDFなどのプレゼン画像データをJPEGに変換してSDメモリーカード内に記録すれば、パソコンを持ち歩くことなく、「どこでもプレゼンテーション」が可能になると分かる。
筆者の持っているモバイルPCの中でも、超軽いVAIO type Pですら600グラムだ。しかし、それすらプレゼンテーションのために持ち歩くことがなくなるのだ。そしてPocketCinema V10は標準で三脚と小型のリモコンスイッチ付き。プレゼンチャートの切り替えも超簡単だ。
ファミレスの奥の暗めのボックス席でのプレゼンや、立食パーティでのショートプレゼンならこれ一つで完璧だ。どちらかと言えば映像写りの良い壁の発見が、最重要環境課題だ。用意周到なビジネスマンなら小さなスクリーンも一緒に携帯したい。
実はプレゼンより合コン向け
PocketCinemaが真価を発揮するのは、実はプチ飲み会や合コンだ。薄暗い照明が最大の味方になってくれる。パソコン経由でSDメモリーカードに書き込んだYouTube映像※やデジカメ写真を、壁面や天井に手持ちで簡単に投影できる。白っぽいドレスやシャツは最高の動くスクリーンだ。多少、周囲の空気を読みながらエスカレートすることをお薦めする。
※MPEG-4、H.264、Motion JPEGなどの動画を、付属のコンバーターソフトで専用のファイル形式に変換すれば、PocketCinema単体で動画を再生できる
まだまだ少ない実験結果だが、明らかにビジネス・プレゼンテーションよりも飲み会でウケていることだけは事実だ。調子に乗って真面目な彼女の写真を地下鉄のホームで投影したりすると、翌日から留守電になるのは確実なので、相手によっては注意が必要だ。もちろんこれは架空のお話だ。
今回の衝動買い
アイテム:AIPTEK「PocketCinema V10」
購入価格:約3万4000円(Amazon)
T教授
日本IBMから某国立大芸術学部教授になるも、1年で迷走開始。今はプロのマルチ・パートタイマーで、衝動買いの達人。
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