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高画質で決める春のHDビデオカメラ【前編】

2009年03月05日 12時00分更新

文● 鳥居一豊

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「顔追尾」でピントのズレを許さない
キヤノン「iVIS HF S10」

iVIS HF S10

iVIS HF S10

 32GBの内蔵メモリーとSDHCカードのダブルメモリーを採用したハイエンドモデル。MPEG-4 AVCで24Mbpsという高レート記録が可能な「MXP」モードはそのままに、さらに高画質、高性能を追求している。

「キヤノン HDビデオレンズ」

小型化や静音化などの改良がなされた「キヤノン HDビデオレンズ」。レンズカバーもドーム型で迫力がある

 まず光学系が一新され、総画素数859万画素の「キヤノン フルHD CMOS」をはじめ、「キヤノン HDビデオレンズ」の改良、新開発の映像エンジン「DIGIC DV III」など、大きく進化している。

被写体が横を向いてもフォーカスし続ける「顔優先AF」

被写体が横を向いてもフォーカスし続ける「顔優先AF」

 デジカメで好評な「フェイスキャッチテクノロジー」により、動画撮影でもフォーカス合わせを被写体の顔に追従する「顔優先AF」を採用。人の顔が横を向く動きにも対応して追従する。人(の顔のつくり)にもよるが、若干後ろ向きでも顔を検知するなど、かなり優秀だ。

「VIDEO SNAP」ボタン

「VIDEO SNAP」ボタンを押すことで、人の感覚的に最適な1シーンの長さ(4秒間)の映像を撮影する

 機能面では新たにデジカメ感覚で動画撮影ができる「ビデオスナップ」機能を搭載。撮影ボタンを押すだけで自動で4秒間のムービーを撮影。撮ったムービーを自由に並び替えて、BGMを付けるだけで、お手軽ムービーとして楽しめる。

不要なシーンの削除やシーンの分割、プレイリスト編集までできる充実した編集機能を備える。レコーダーなどでディスク保存すれば、パソコンレスで映像ライブラリーが完成する

不要なシーンの削除やシーンの分割、プレイリスト編集までできる充実した編集機能を備える。レコーダーなどでディスク保存すれば、パソコンレスで映像ライブラリーが完成する

 本格的な編集や内蔵メモリーからSDカードへのコピーもできるなど、コンパクトサイズながらも機能はかなり充実している。

 このほか、撮影済みの動画から30枚の連続写真を切り出せる「あとから連写」など、デジカメ的な機能も充実。高画質撮影のための本格的なマニュアル撮影や撮影アシスト機能も備えるなど、マニアックに使いたい人でも納得の機能を持っている。

撮影中に常時照らし続けるビデオライト(左)を搭載。上部のスライド式カバーの中にはアクセサリーシュー(右)がある

 手軽に高画質を楽しみたい人だけでなく、オート撮影に頼らず自分なりの映像を追求したい人にとっても使いこなしがいのあるモデルだ。

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