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サウンドを圧縮するミドルウェア

直撃取材! iPhoneゲームを加速する「i救声主」

2009年03月03日 19時30分更新

文● ASCII.jp編集部

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CRI・ミドルウェアが開発中のソリューション

●CRI Audio for iPhone/iPod touch



 i救声主は、音声の圧縮とストリーミング再生に対応した、シンプルなミドルウェアだ。実はiPhoneは基本性能が高いため、より多彩な表現が可能なミドルウェアも動作するという。

 それが「CRI Audio for iPhone/iPod touch」という統合オーディオソリューションだ。驚くのは、PLAYSTATION3やXbox 360向けに提供されている「CRI Audio」をベースにしているということ。マルチコアCPUのゲーム機で使っているミドルウェアが、機能を限定しているとはいえ手のひらサイズのiPhoneでも動いてしまうところがスゴい。

 このCRI Audio for iPhone/iPod touchを使えば、ひとつの音源に対して、ハイパス/ローパスフィルター、リバーブ、ピッチ調整といった加工がリアルタイムで可能になる。


●C-TST for iPhone/iPod touch



 「C-TST for iPhone/iPod touch」は、声質を変えずに音声のピッチを速くしたり遅くしたりできるミドルウェアだ。幅氏は「同種の技術は他社からもいろいろな技術が発表されていますが、C-TSTの最大の利点は圧倒的にCPU負荷が低いということ。iPhoneでは1%以下」と強調する。

 現時点では、人間の声に特化した技術となっており、ニンテンドーDSでは語学学習ソフトが採用した実績もあるという。例えば、英会話の聞き取りトレーニングにおいて、ピッチが速い/普通/遅いという3種類のサウンドを収録するとなるとデータ容量が膨大になってしまう。C-TSTを使えば1バージョンのみ収録し、ミドルウェア上で加工してファイルサイズを大幅に減らせるわけだ。iPhoneでは、C-TSTを使ったボイスレコーダーのデモアプリを見せてくれた。


●CRI Sofdec for iPhone/iPod touch



 CRI・ミドルウェアは音声だけでなく、ムービーを再生するソフトウェアデコーダー「CRI Sofdec」という映像ソリューションも手掛けている。

 iPhoneゲームの中には、現在でもオープニングなどでムービーを使っているものがあるが、多くの場合は、アップルが提供している標準のメディアプレーヤーを呼び出して再生している。この標準プレーヤーを使えば開発が楽になるという利点もあるのだが、一方で簡素化するために機能が省かれていて、ゲームの表現が限られてしまう。例えば、プレーヤーのスライダーバーを非表示にしたり、ムービーを拡大/縮小したり、一部分だけループ再生するといった操作だ。

 CRI Sofdecなら、ポリゴンのテクスチャとしてムービーを張り込めるので、上のムービーのように移動や拡大/縮小が可能だ。


●ファイルマジックPRO for iPhone/iPod touch

 「ファイルマジックPRO」は音声やムービー以外の、テキスト/画像/スクリプトといったデータを圧縮して、ゲームの総データ容量を減らせるミドルウェア。

 データの配置を最適化することで、ゲームのロード時間を減らす効果もある。光学式メディアから読み出すWiiやXbox 360では、約2倍以上の速度向上が見られたとのこと。

 iPhoneに関していえば、光学式メディアより高速に読み出せるフラッシュメモリーを使っているので、速度向上はそこまで恩恵を受けられないが、それでも10MBの制約を気にするクリエイターにとっては要注目だ。


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