ライターでもない、記者でもない一介の女子社員が、IT業界を含め、各界の著名人に体当たりインタビューをして話題を呼んだブログ「VIVA!桜子の超気まま日記」。ASCII.jpでは、ブロガー桜子氏に超気まま日記のASCII.jp版インタビューをお願いした。経営戦略の話よりも、もっと身近な、仕事への考え方や生活スタイルについて、桜子氏が聞く連載第11回目。
今年はテレビをつけたら暗いニュースばかりが流れ、世の中が本当に不景気だと実感させられる。ならば、せめてインタビューぐらいは明るく楽しくしたい。元気いっぱいの人はいないかなと考えていたら、「桜子ちゃん、そんなときこそ僕! 僕に任せてよ~!」と名乗り出てくださった方がいる。「開運!なんでも鑑定団」のレギュラー鑑定士でおなじみの北原照久氏だ。
普段あまりテレビを見ない私は申し訳ないことに初対面で北原氏を存じ上げなかった。てっきり芸能人なのかと思っていたら、とんでもない間違いだった。北原氏はブリキのおもちゃなどを集めている世界的なコレクターだという。
サザビーズやクリスティーズのオークションカタログには「Kitahara’s Collection Bookの何番と同じコレクション」といった表記があり、ポール・マッカートニーやミック・ジャガーといった有名人とはおもちゃをきっかけに出会っている。おもちゃで世界はこんなに広がるのかという驚きと、おもちゃが持つ奥深さに私はすっかり圧倒され、浮き足立って北原氏のオフィスへうかがうと、机の上には1996年のディズニー映画「トイ・ストーリー」のジョン・ラセター監督のサイン付き写真が置いてあった。
ハリウッド女優からLoveを3回も言われた
桜子 ハリウッド女優のデミ・ムーアが気に入ったというおもちゃを見たいのですが!
北原 いいですよ。はいこれ。いいでしょう? 動くんですよ。
ブリキのウサギがカタカタカタと音を鳴らし始めた。あっ、可愛い!! デミもこれを見てさぞ感激しただろう。というのも、彼女自身、ミュージアムを作る夢をもっており、北原氏が館長を務める横浜の「ブリキのおもちゃ博物館」に訪れて、このオフィスにも立ち寄ったことがあるというのだ。
桜子 北原さんはナイキの社長ともお会いしたことがあるそうですね。
北原 それを言ったらもうきりがない。グラハム・ナッシュ(伝説のロックスター)でしょ、P・P・Mのマリー・トラバース(シンガー)でしょ……。
北原氏の交友関係はあまりにも広すぎるので詳細は割愛し、彼の生い立ちからおもちゃとの出会いとを聞いた。
次ページ「劣等感を味わい、そこから挽回した子供時代」に続く
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