激安価格でお買い得なスマホとして登場
さて、いよいよ正式にBlackBerry Boldの利用料金が発表された。ここで詳細を見ていこう。1つ言えるのは、ドコモは戦略的な価格で、BlackBerry Boldを積極的に売ろうとしている姿勢が見えることだ。
まず、端末代金だが、発売日の20日に都内の量販店では最も安いプランで2万8980円で販売されていた。もともと端末価格は7万2030円。ここに2年縛りを条件に加入できる「購入サポート割」で3万1500円割引きされる。ここで「ゆうゆうコール」と「Bizホーダイダブル」に加入すれば、1050円引かれる。機種変更ならこの時点の3万9480円が端末価格なのだが、新規なら「デビュー割」が使えてさらに1万500円引かれるわけだ。
ユーザーはこの2万8980円を分割でも一括払いでも選択できる。一括払いならヨドバシやビックカメラではポイントが10%付くため、実質2万6000円程度になって、さらにお得だ。
なお、都内のあるドコモショップでは端末代金は新規で同様にデビュー割などを使って3万4730円で販売されていた。
NTTドコモでスマートフォン事業を担当する三嶋俊一郎氏は「もしかして日本は世界で一番BlackBerry Boldが安く買える国になるかもしれない」と述べていたが、まさに積極的に個人ユーザーに売るための価格設定になっている。iPhoneの端末価格から考えると8GBモデルより少し高くて、16GBモデルよりも安い価格となっている。
しかし、大切なのは月々のランニングコストだ。
月額約3600円でも使用可能なBold
では次に個人ユーザーがBlackBerry Boldを使用して、月々にかかる料金を計算してみよう。基本的に「通信料金」「Black Berry向けインターネット接続サービス料金」「通信プラン別基本使用料金」の3つがかかる。
かつて8707hが出たときは「パケ・ホーダイ」や「PC定額プラン」に対応しておらず、データ通信を大量に使えば高額な利用料金になりがちだった。これでは個人ユーザーは安心して使えない。
しかし、BlackBerry Boldは、パケット通信が月1029円から使用でき上限5985円の定額サービス「Biz・ホーダイダブル」が利用できるようになった。
さらに、BlackBerryには専用通信サービスの「ブラックベリーインターネットサービス」が月額1575円かかる(関連記事)。これも1月31日までは月額3045円かかっていたが半減した。
あとは、どの通信プランを選ぶかによるが、ここはあまり通話をしない人が選ぶ基本料金の安い「タイプSS バリュー」を選択してみる。以前は、バリュープランは選べなかったが、今回のBlackBerry Boldから従来の料金プランより、基本使用料が安いバリュープランが選択可能になった。「タイプSS バリュー」の月額基本使用料は1957円だが、「ファミ割MAX50」または「ひとりでも割50」に加入すると、月額基本使用料が980円まで下がる。
したがって、トータルでは3584円~8540円のランニングコストで済むということだ(ただし、無料通話分を超過した通話料は除く)。とはいえ、量販店の販売員によると「普通にメールやインターネットを使えば、すぐ上限価格となる」と言っていたので、月8540円はかかると見ておいたほうが無難だろう。
いずれにせよ、個人に対しても大きく敷居が下がったBlackBerry。Netbookでも、ケータイでもないモバイルの形として、端末選びの選択肢に加えてもいいのではないか。美しい液晶を活かしたマルチメディア機能などBlackBerry Boldならではの魅力は今後も紹介していく。