意外に注目度の高い? Windows 7のデフラグ
ASCII.jpでは以前、Vistaでのデフラグについての解説記事を掲載した。OSのデフラグ機能はあまり注目されないものだが、Windows 7の開発チームブログ(日本語訳)によると、Vistaのデフラグ機能については改善の要望が多く寄せられていたようだ。
それを踏まえて、Windows 7のデフラグ機能はUIと最適化手法の両方が変更されている。UIについては、Service Pack 1提供以前のVistaでの、「ユーザーによる操作や設定、動作の確認ができない」仕様への否定的な反応を元に、改良されたVista SP1の仕様をおおむね踏襲している。
スケジュール設定やデフラグ対象ドライブの選択、デフラグの即時実行といった機能は、Vista SP1のそれと変わらない。見た目が変わっただけだ。追加されたのは、対象の断片化状態を分析する機能と、最適化の進行状況表示くらいである。XP時代のようなグラフィカルな状況表示はないが、それでもユーザーからすれば、「何をしているのか分かりにくい」という不安感は解消されているのではなかろうか。
UI以外のデフラグ処理自体の変更点では、Vistaまでのデフラグでは最適化できなかったファイル(NTFSのドライブを管理するための各種メタデータ)が、最適化可能になっているとのことだ。またSSDを認識すると、デフラグ対象から外す処理も行なわれる(関連記事)。ただ、編集部のテスト機材に32GBのSATA SSDを接続してみたところ、HDDと同じように認識されて、上記のような動作は確認できなかった。β版ゆえの問題か、テストマシンあるいはSSD側の問題と思われるが、現時点では検証できていない。