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最新パーツ性能チェック 第75回

55nmプロセスのハイエンドGPU「GeForce GTX 295/285」の性能を探る

2009年02月17日 21時00分更新

文● 石井英男

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温度と消費電力の計測

 次に、GPUの温度とシステム全体の消費電力を計測してみた。GPU温度の計測には、ハードウェアモニタリングソフトの「HWMonitor Pro」を利用した。まず、Windows起動後、アイドル状態で30分放置した状態で温度を計測し、次に3DMark VantageをExtremeモードで3回連続で実行し、ベンチマーク実行中の最高温度を計測した。
 結果は下のグラフにまとめたとおりで、アイドル時の温度はGTX 295が44℃、GTX 285が38℃とかなり低めだ。GTX 280も41℃と比較的低いが、Radeon HD 4870 X2はアイドル時でも58℃とやや高いことが気になる。高負荷時の温度は、GTX 295とGTX 285がともに79℃止まりだったのに対し、GTX 280はそれより3℃高い82℃、Radeon HD 4870 X2は13℃も高い92℃に達している。
 また、ファンの音も、Radeon HD 4870 X2ではかなり大きな音がして耳障りであったが、GTX 295やGTX 285は、Radeon HD 4870 X2に比べると高負荷時でもファンの騒音が小さかった。

GPU温度

GPU温度(単位:℃) ←better

 温度計測と同時に、ワットチェッカーを使ってシステム全体の消費電力を計測した。結果は、下のグラフにまとめたが、消費電力についてもGTX 295およびGTX 285の優秀さがよくわかる。
 GTX 285は、同じシングルGPU構成のGTX 280に比べて、アイドル時では8W、高負荷時では10W消費電力が低くなっている。クロックが高くなり、描画性能は向上しているにもかかわらず、消費電力は低くなっているわけだ。プロセスルールのシュリンクによって、エネルギー効率が大きく改善されていることがわかる。
 デュアルGPU同士での比較では、Radeon HD 4870 X2に比べて、GTX 295はアイドル時で12W、高負荷時には実に40Wも消費電力が低い。40Wというのは、システム全体の消費電力の1割以上の差であり、長時間稼働させていると、電気代の違いも無視できない。消費電力においても、GTX 295/285は、非常に優秀だといえる。

消費電力

消費電力(単位:W) ←better

総評

 NVIDIAの最新GPUであるGTX 295およびGTX 285は、3DMark Vantage、Call of Duty World at Warともに、非常に優秀なパフォーマンスを実現しており、それぞれデュアルGPU構成、シングルGPU構成のビデオカードとして、文句なしに現時点最速の製品といえる。
 温度や消費電力についても、Radeon HD 4870 X2やGTX 280よりも優れており、ビデオカードとしての完成度は高い。実売価格もこのクラスのビデオカードしては安く、コストパフォーマンスも優秀だ。一般的な用途なら、ここまでの3D描画性能が必要になることは少ないと思われるが、最新ゲームはもちろんのこと、今後登場するゲームも最高のクオリティで快適にプレイしたいという人には、イチオシのビデオカードだ。

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