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T教授の「戦略的衝動買い」 第41回

ISSEY MIYAKE&深澤直人の腕時計

2009年02月16日 10時00分更新

文● T教授

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シンプルな中に“遊び”のあるデザイン


 文字盤とフレーム、ベルトのカラーリングの違いで数種類のモデルが発売されているが、筆者は、白文字盤・黒フレーム・黒ベルトの比較的地味なモデルを購入した。Twelve365の特徴はビジネス腕時計に必要な機能を確実に押さえ、シンプルなデザインで「遊び」の要素を最大限に取り込んでいるところだ。

短針(時針)にはブランドロゴであるISSEY MIYAKEの文字がペイントされている

短針(時針)にはブランドロゴであるISSEY MIYAKEの文字がペイントされている

 多くのビジネス用腕時計は、同軸3針(時針・分針・秒針)プラス、日付と曜日のカレンダー機能で構成される。Twelve365はそれら5つの要素すべてを針を使うことで面白くかつユニークに表現する。日付を示す針と、曜日を指し示す針の2本を合わせた合計5本の針で、ビジネスに必要なすべての時間要素表示を満たすデザインを実現しているのだ。

 Twelve365を腕に装着していて何よりも楽しいのは、時針と分針の長短以外の残り3つの針が、どことなく人間の顔の形にレイアウトされていることだ。曜日が右目、日付が左目、そして短い秒針が口のイメージだ。時刻と共に変化する顔らしきモノを見ているだけでもなかなか楽しい。

10日の月曜日、12時55分頃は、どことなく情けない表情に見える。時刻によって刻々と変化する表情はなかなか面白い

10日の月曜日、12時55分頃は、どことなく情けない表情に見える。時刻によって刻々と変化する表情はなかなか面白い

 文字盤には分単位のマーカーも、12時や3時などの時を表すマーカーも見当たらな、く極めてスッキリとしたデザインになっている。その代わり、時計のフレームの内側を正確な12角形にカットすることで、マーカーなしでもあらゆる時刻表示を正確に読み取れる構造を提供している。

 牛革とウレタンコーティングの柔らかいベルトは、腕時計の底面にピッタリと埋め込まれ、フラットな底面は腕に吸い付くような完璧な装着感を実現している。Twelve365は、オンもオフもたった一本の腕時計で可能にし、365日、装着していることが何より楽しい腕時計だ。

ベルトは上手く本体と合成され一体感がある。メタルのクールな底面と柔らかいベルトが同一面で腕の皮膚と全面的に接触し、快適な装着感を実現する

ベルトは上手く本体と合成され一体感がある。メタルのクールな底面と柔らかいベルトが同一面で腕の皮膚と全面的に接触し、快適な装着感を実現する



今回の衝動買い

アイテム:「Twelve365」
価格:3万5700円(新宿紀伊国屋 TIC TAC)

T教授

T教授

 日本IBMから某国立大芸術学部教授になるも、1年で迷走開始。今はプロのマルチ・パートタイマーで、衝動買いの達人。

 

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