CineBench R10
コア数が性能にもっとも顕著に現れる3D レンダリングアプリケーションのCINEBENCH R10だが、傾向的にはSandra 2009と同じ。マルチコアが効く、このようなアプリケーションならトリプルコアではなく、クアッドコアを素直に選ぶべきだろう。
TMPGEnc 4.0 Xpress
エンコード性能はどうだろうか?というわけでTMPGEnc 4.0 Xpressにて、解像度1920×1200ドット/65秒のWMVファイルをMPEG-2(720×480ドット)およびMPEG-4(352×288ドット)、Blu-ray MPEG2(1920×1080ドット)にそれぞれトランスコードを行なってみた。
以前のPhenom IIのテストでL3キャッシュが比較的効くと述べた(関連記事)が、X4 810/DDR2とX3 720BEを比較すると、クロックが高くL3キャッシュ容量の大きいX3 720BEの方が、MPEG2/MPEG4変換では速いという結果となった。Blu-ray MPEG2への変換ではコア数が効くようで、X4 810がX3 720BEを上回ったが、変換する動画の種類によってはX3 720BEの方が高速になる、ということは覚えておく必要があるだろう。
さらにX4 810/DDR3はDDR2と比較して、かなりタイムが縮み、X4 940BEに迫るタイムを叩き出している。メモリクロックは揃えているため、恐らくHyper Transportクロック差が、この結果をもたらしたと考えられる。
3DMark Vantege
3DMark Vantegeの結果も見てみよう。「Performance」と「High」での結果だが、注目したいのはHighにて、X4 810/DDR3がX4 940BEを上回ったことだ。またX3 720BEが、X4 810/DDR2と肩を並べている。CPUテストの結果だけを抜き出すと、DDR3/DDR2のスコア差はそれほどないため、要因はHyper Transportにあるようだ。
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