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荻窪圭の“這いつくばって猫に近づけ”第89回

まん丸な目の猫をもとめて

2009年02月11日 10時00分更新

文● 荻窪圭/猫写真家

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 で、ここからが本題。こうなってくると「目がまん丸な屋外猫を撮ってやる」と思うではないか。

 目が丸いってことは夜である。日が沈んでからである。でも屋内とは違い、屋外には灯りがない。街灯はあっても撮影にはすごく暗い。フラッシュは論外。

 そこで、デジタル一眼レフ(ニコンのD90)に50mm F1.4というわたしが持っている中で一番明るいレンズを装着し、さらにISO 6400という超高感度にセットして撮影に挑戦である。

 高感度+明るいレンズならなんとかなるに違いない。F1.4だとピントの合う範囲が狭いので、慎重に目にピントを合わせつつ撮るのだ。

暗かった。ISO6400と超高感度にするとデジタル一眼レフでもさすがに絵が荒れる
暗かった。ISO6400と超高感度にするとデジタル一眼レフでもさすがに絵が荒れる。でもそれはそれで夜っぽくていいではないか(2009年2月撮影 ニコン「D90」)

 完全に日が落ちた、夜の撮影。暗いのでかなり目が丸い。彼の目に写っている灯りは、公園の街灯だ。

 でももうちょっと丸くて可愛い目を撮りたいよね、ってことで、歩き回って探してみたら、目がくりくりっとした猫を発見。

 そっと近寄り、目がよく分かるように撮らせてもらった。

這いつくばって猫がこちらを向くタイミングで頑張って撮影
這いつくばって猫がこちらを向くタイミングで頑張って撮影した。やっとまん丸な目の屋外猫を撮れたっ。でも寒かった(2009年2月撮影 ニコン「D90」)

 そうそう、暗い中でいきなり光を目に当てると、猫はびっくりするし、嫌がるし、フラッシュなんて焚いたら、まず逃げるだろう。わたしでも暗い中でいきなりフラッシュを焚かれたらイヤだ。

 だからフラッシュはオフにするのだが、実はもうひとつ盲点があったのだ。

 最近のデジカメはどれも「AF補助光」を持ってる。暗いとピントが合いづらくなるので、AF補助光で照らしてやってピント合わせを助けるための機能だ。弱い光だが、周りが暗いとこのAF補助光ですらまぶしくて邪魔なのである。AF補助光が光ると、撮られ慣れた猫でも目を閉じちゃうし、露骨に嫌な顔をする。

 よって、暗いところで猫を撮るときはAF補助光も忘れずにオフにするべし。その分ピントは合いづらくなるけれども、そこはなんとかカメラに頑張ってもらうか、同じような距離の他のものにピントを合わせてAFロックしてから猫にレンズを向けるなどの工夫をすること。

 猫を驚かせたり猫に嫌がられては元も子もないのである。



筆者紹介─荻窪圭


著者近影 荻窪圭

老舗のデジタル系ライターだが、最近はMacとデジカメがメイン。ウェブ媒体やカメラ雑誌などに連載を持ちつつ、毎月何かしらの新型デジカメのレビューをしている。趣味はネコと自転車で、天気がいい日は自転車で都内を走り回りながら面白いものを見つけては撮影する日々。最近の単行本は『デジカメ撮影の知恵』(宝島社新書)。密かにネコ動画ポッドキャストも更新中。



*次回は2月18日掲載予定

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