格安カラーレーザーの印刷速度と仕上がりを検証
肝心の印刷品質は、文字は精細で形状も正確だが、トナーの飛び散りが比較的目立つ。カラー写真は均一で安定した色再現を実現。色再現範囲はやや狭く、あっさりした印象だがこのクラスではまずまずだろう。
カラー画像を含む30ページのPDF文書の印刷は約6分12秒。タンデム式のレーザープリンターは1分台なので、どうしても遅く感じる。加えて搭載メモリーが256MBと少ないため、デザインやプリプレス用途メインで使うと処理の遅さが気になる。
とはいえ、この大きさとこの価格でPostScript 3互換機が手に入るのは大きな魅力だ。普段はウェブページやPDF文書などの出力に利用し、デザイン用途にも使いたいというユーザーに最適だ。
【Conclusion】
○ 事務用途はもちろん、PostScript 3互換機能や各社/各国のインクシミュレーション機能を備え、A4機とはいえプリプレスにも使える。
× 省スペース設計だが、A4用紙をセットすると本体からはみ出る。4色のカートリッジを順次切り替えて印刷するため、カラー印刷が遅い。