セイコーエプソン(株)は10日、複合機「マルチフォトカラリオ」の新製品2機種を発表した。いずれも価格はオープンプライスで、発売日は19日の予定。
「PX-601F」は、2008年に発売されて好評を博した「EP-901」シリーズの下位に当たる、予想実売価格3万円前後のFAX搭載カラー複合機。外観デザインもEP-901と同様の、精悍な黒いボディーを採用している。2.5型液晶ディスプレーを搭載する操作パネル部は、未使用時は本体にしまえるチルト構造となっている。ただし、給紙方法は背面給紙のみで、ハイエンド機である「EP-901F」のような前面の給紙トレイはない。
低価格ながら、FAX機能の内蔵と有線/無線LANの両対応が特徴で、パソコンとの接続手段を選ばず使える。インクは低コストな顔料系の4色独立型インクを採用している。印刷速度の向上も特徴で、カラー印刷時は最速で37ppmの印刷速度を誇る。
もう1製品の「PX-401A」は、コストパフォーマンス重視の低価格複合機。予想実売価格は1万円台前半を想定している。
ファクス機能は搭載せず、メモリーカードスロットやLAN機能も持たないなど、印刷とスキャン/コピーに特化した製品になっている。インクは顔料系の4色独立インクを採用する。