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買う前に読むスマートフォン基礎知識(前編)

2009年02月10日 23時12分更新

文● 乙野隆彦

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連絡先やスケジュールなどをPCと共有できる

 Windows Mobileを搭載したスマートフォンは、予定、連絡先、メールといった重要な個人情報をPCと最新状態で共有(同期)することができる。専用の接続ソフト(Windows XPは「ActiveSync」、Windows Vistaは「Windows デバイスセンター」)を利用すると、スマートフォンをPCにUSBケーブルで接続するだけで、自動的にお互いの最新情報を共有して同期する。スマートフォンで更新した予定やアドレスをPCに反映する、またはその逆、メールの未読/既読状態を共有する、といったことが可能だ。

 さらに、PCとスマートフォンで共有できるフォルダがあるので、そこに日々更新する仕事関連のファイルなどを保存するようにすると、スマートフォンでもそのフォルダ内容をすぐに最新状態で持ち出すことができる。データは、PCとスマートフォンを接続しておけば、自動的に更新される。出先で急に参照したいファイルができたといった緊急事態でも、スマートフォンなら「後輩に電話して自分のPCからファイルを捜してもらって……」といった煩わしい作業は大幅になくなることだろう。

 予定やアドレスはPCで更新した方が、ケータイで予定を入力するよりも断然速いし、「PCで見ればわかるのに、ケータイには電話番号が入ってない」といったありがちなイライラも解消できるだろう。

 さらに、有志の開発によるアプリケーションを使うと、Googleカレンダーと予定をシェアする、といったことも可能だ(参考ページ)。

ソフトウェアでカスタマイズし自分好みのケータイを作る!

 スマートフォンの大きな魅力は、世界中でリリースされたソフトを使って仕事・遊びに役立てられるところ。これはPCで自分に合ったフリーウェア、シェアウェアを探してインストールする楽しさと同じだ。

 スケジュール、アドレス管理、メールソフト、テキストエディタ、画像編集、ゲーム、ユーティリティなどその種類と数は実に豊富。定番ソフトを紹介しているポータルサイトなどを利用して、どんどん試していこう。

 仕事以外に、勉強に役立てたり、Podcastを聞いたり、移動中の暇つぶしにゲームを入れておいたり、小説を読んだりと、ユーザーによってスマートフォンの利用のスタイルは千差万別で、自分にあった利用の仕方ができるところもPCに近い。機能が全部揃ったケータイのつもりで買うと、がっかりするかもしれないが、逆に、自分の使いやすさに合わせて“育てて”いけるのがスマートフォンの魅力だ。Windows Mobileの世界にはフリーソフトも非常に多いので、コストをかけずに遊ぶことが可能だ。

参考サイト:ウィルコムファンサイト

ウィルコムファンサイトはウィルコムの端末情報を紹介しているASCII.jp内のサイト。W-ZERO3シリーズの解説やアプリケーションの紹介もある。バッテリ管理など機種に依存するソフトもあるが、Windows Mobile端末なら他の機種でも利用できるソフトは多い。

ケータイならではの機能はいまひとつ

 スマートフォンでは、通話はもちろん、絵文字入りメール、カメラ機能なども利用できる。ウィルコムと他キャリア間ではムリだが、ナンバーポータビリティも利用できる。ワンセグなどのケータイ的な機能を持つ機種もある。

 ただし、NTTドコモの機種でもiモードに対応していない、FeliCaなどのお財布機能がない、といったケータイならではの機能が使えないのも事実。ケータイ用に表示を特化したサイトがうまく表示できない、といったことも多い。

 どうしても利用を継続したいネット系のケータイサービスがある場合は、スマートフォンの購入は慎重に検討しよう(筆者の考えでは、ベストは2台目として購入することだ)。

後編へ続く

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