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会社引っ越し ブレードで仮想化大作戦 第6回

~ ブレード&仮想化のホンネ ~ 今度はストレージが欲しくなっちゃった!

ブレード&仮想化2 稼働編「夢見たのはこの環境だ!」

2009年03月04日 08時00分更新

文● 志村 拓

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共有ドライブも問題なし

 「この勢いで」と、もう一枚のブレードサーバーにもVMware ESXiをインストールする。こちらも、SASのボリュームが2つちゃんと認識され、先に1枚目と同じ要領で8GBのボリュームにインストール。作業は退屈なほど順調に、ものの数分で完了した。

仮想マシン群

仮想マシンのエントリーを追加するのも、VIClinetのデータストアブラウザで、vmxファイルを選択するだけ

 VMware ESXiインストール後、ブレードを再起動し、ネットワークの設定を行なったことろで、自分のPCからVIClinetでアクセスした。「既に1枚目のブレードサーバーでVMFSでフォーマットした1.5TBの共有ボリュームはどうやってマウントするの?」といった心配は、杞憂に終わった。VIClientで見ると、VMwareが勝手に見つけて自動的にマウントしていたのだ。

 試しに、ConfigタブのStrageメニューから、マウントされているボリュームをダブルクリックしてみると、先に作成したCentOSの仮想マシンファイル群が確認できた。拡張子がvmxの仮想マシンファイルを選択し、画面左側のインベントリに追加するボタンを押して、仮想マシンを登録。その仮想マシンをスタートすると、当たり前のように動いた。

 2台のブレードサーバーで共有していはいるものの、基本的にはSASで接続されたローカルディスクなので、起動も速い。仮想マシンのサスペンドによる停止や復帰も非常に早く、ストレスを感じることはない。夢見ていたモノは、この環境だ!

 確かに、VMware VMotionやVMware HAなど、欲を言えばキリはないが、これくらいの速度で、仮想マシンの実行CPUを切り替えられるなら、運用(つまり手動)で対応することもできるだろう。ちなみに、サスペンド状態での異なるブレードでの仮想マシン起動も、うまくいかなかった(NFS環境ではうまくいっているので、筆者の設定に不備があるのかもしれない)が、これも運用でカバーできる範囲だ。

次ページ「Hyper-Vを試す」に続く

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