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Windows 7 vs Vista vs XP

画面で比較 こんなに変わったWindows 7 Part3

2009年02月04日 10時00分更新

文● 小西利明/トレンド編集部

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項目が増えたコントロールパネル

Windows 7のコントロールパネルホーム

Windows 7のコントロールパネルホーム。Vistaよりアイコンが減っている

Vistaのコントロールパネルホーム

Vistaのコントロールパネルホーム。基本的なデザインはここで確立された

XPのコントロールパネルホーム

XPのコントロールパネルホーム

Windows 7のコントロールパネル全項目

Windows 7のコントロールパネル全項目

Vistaのコントロールパネル全項目

Vistaのコントロールパネル全項目

XPのコントロールパネル全項目

XPのコントロールパネル全項目

 コントロールパネルのデザインや機能については、Windows 7でも大きな変更はない。見た目での違いは、左のタスク欄が小さなアイコンだけに変わった程度だ(各項目ではタスク欄が今までと同じになる場合も多い)。しかし項目自体はかなり増えている。

 現在公開されているWindows 7β版はUltimateエディションなので、家庭ユーザー向けのエディションには含まれない機能があると思う。それでも、目に付くだけで「ClearType Text Tuner」や「位置センサーとその他のセンサー」「生体認証デバイス」といった項目が新しく追加されている。後二者は、生体認証機器やGPSのOS標準でのサポートが導入されたことによるものだ。

 表示自体も、「テキストをなるべく省略しない」というWindows 7のエクスプローラー全体に共通する特徴を踏まえて、テキストの表示部分が広くなっている。

Windows 7の「Action Center」

Windows 7のセキュリティー設定の中心「Action Center」。デザインはシンプルになっている

Vistaでの「セキュリティセンター」

Vistaの「セキュリティセンター」

XP SP3での「セキュリティセンター」

XP SP3の「セキュリティセンター」。基礎はここで築かれた

 デザイン面で変わった項目もある。例えばVistaやXPの「セキュリティセンター」は、Windows 7では「Action Center」に名称が変わり、デザインも変更された。

 セキュリティーに関する項目だけをまとめていたVistaと異なり、Action Centerではパソコン全般のメンテナンスに関する項目が、左のタスク欄を中心に追加されている。セキュリティーも含めたメンテナンス全般の窓口という位置づけであるようだ。


リボンUIになった「ペイント」と「ワードパッド」

 最後に付属アプリケーションの中から、「ペイント」「ワードパッド」「Windows Media Player」を見ていこう。

Windows 7のペイント

Windows 7のペイント

Vistaのペイント

Vistaのペイント

XPのペイント

XPのペイント

 こちらの記事にもあるとおり、Windows 7ではOffice 2007風の「リボンユーザーインターフェース(UI)」のAPIが用意されたことで、アプリケーションにリボンUIを実装しやすくなった。それに合わせて、付属アプリケーションにもリボンUIが導入され始めた。と言っても、Windows 7の付属アプリケーションでも、リボンUI化されたのはペイントとワードパッドの2本程度。メモ帳や電卓、Windows DVDメーカーはVistaと同じUIだし、Windows LiveメールやWindows ムービーメーカーが含まれていない(これらはWindows Liveから提供されるもよう)。

 しかし、リボンUIが使いやすいか否かは、ユーザーの習熟度やよく使う操作にも依存するので、諸手を上げて賛成とは言い難い。ちなみに記者は、Vistaのペイントでの『メニューの「変形」→「キャンバスの色とサイズ」→幅と高さの設定』をWindows 7のペイントで探そうとしたが、リボンにはそれらしい項目が一切ないので途方に暮れた。正解はリボンの上にある「ホーム」左のメニューから「プロパティ」を選択である。

 ペイントではUIの変更以外に、標準の保存形式がjpeg形式からpng形式に変更されるといった細かい違いもある。またワードパッドはrtf形式だけでなく、Word 2007でサポートされた.docx(Open Office XMLテキストドキュメント)にも対応した。Word 2007で作成されたファイルを、ワードパッドだけで閲覧できるのはありがたい。

Windows 7のワードパッド

Windows 7のワードパッド。Word 2007で作成した.docxファイルを開いた状態

Vistaのワードパッド

Vistaのワードパッド。ファイル形式はrtf

XPのワードパッド

XPのワードパッド。Vistaとほぼ同等

 統合メディアプレーヤーである「Windows Media Player」は、バージョンが12になっている。UIはリボンUIではなく、Vista時代のWindows Media Player 11と変わらない。ただ、動画再生時のボタン表示が、動画の上にオーバーラップされるようになったというマイナーチェンジが加えられた。

 機能面での大きな違いは、対応コーデックの増加などが挙げられている。例えばMPEG-4 AVC/H.264や、DivXの再生を標準でサポートする。見た目の違いは地味だが、対応コーデックの増加はユーザーメリットの分かりやすい修正だろう。

Windows 7のWindows Media Player 12

Windows 7のWindows Media Player 12

VistaのWindows Media Player 11

VistaのWindows Media Player 11

XP SP3のWindows Media Player 11

XP SP3のWindows Media Player 11


シンプルさを重視したのがWindows 7

 3回の比較記事を通して見ると、従来のWindowsと比べてWindows 7は「シンプルさ」をUI設計の重点に置いているのが分かる。タスクバーやエクスプローラーの変更には、特にそれが現われている。

 Vistaから移行するユーザーは、タスクバー以外はそれほど大きな変更点もないので、Windows 7もためらうことなく使えるだろう。またXPから移行するユーザーについても、特にUI面ではVistaよりも迷うことが少なくなっているのではないだろうか。ただ、新しい「ライブラリ」については、戸惑うユーザーもいるだろう。効果的な使い方については、試行と検証が必要になりそうだ。

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