いいところ、悪いところ
さて、外観的な特徴はさておき、パソコン媒体らしく、MacBookホワイトの善し悪しをズバリまとめると、こんな具合だ。
○
- ノート型マックで最安値の11万4800円
- 旧モデルからグラフィックが大幅パワーアップ
- FireWireが付いてる
×
- デザインが旧型
- アルミ筐体より汚れが目立つ
- トラックパッドがマルチタッチに非対応
何といっても、価格の安さはいちばんの魅力だ。アルミ筐体のMacBookは、下のモデルでもMacBookホワイトより3万円高い14万4800円だ。その差額でメモリーを4GBに増設したり、HDDをより容量の多いものに交換できるだろう。
しかも、今回のMacBookホワイトは、旧モデルからグラフィック性能が大幅に向上した。具体的に言えば、旧MacBookホワイトは、グラフィック統合チップセットに「Intel GMA X3100」を採用していたが、新モデルではアルミ筐体のMacBookと同じ「NVIDIA GeForce 9400M」に変わったのだ。
実際「CINEBENCH R10」でベンチマークを実行してみたところ、グラフィック性能のテスト(OpenGLのレンダリング)で旧モデルからスコアがほぼ2倍にアップした。1世代違うだけでスコアにここまで差がつくというのはそう頻繁にはない。見た目は代わり映えしないが、中身はメジャーアップデートと言ってもいいだろう。
加えて、最初の話にも出てきたが、MacBookホワイトにはアルミのMacBookにはないFireWire 400の端子が付いている。これからMacを買おうと思っている人は、FireWire端子がなくても関係ないかもしれない。しかし、既存のFireWire資産を生かしたい人にとって、端子があるかないかは相当大きな違いだ。
やっぱり新デザインは捨てがたい
一方でアルミ筐体のMacBookを選ぶメリットも十分にある。何といってもデザインの目新しさは捨てがたい。アルミとポリカーボネートのボディーを比べると、アルミの方が高級感が出ていて、「いいモノ買ったなぁ」と所有欲を満たしてくれる(この辺、好みがあるだろうが)。
しかもアルミボディーのほうが汚れが目立ちにくい。ポリカーボネートボディーのMacBookは、持って歩くと液晶背面に指紋が付いて少し汚れているように見えてしまう。また、白いボディーということもあって、長年使っているとパームレストやキートップが汚れてきてしまうこともある。
一方でアルミのMacBookはそうした汚れが目立ちにくい。アルミのMacBook 2.0GHzを購入し、1ヵ月ほどメインマシンで使っている筆者だが、パームレスト部分の汚れはまったくない。
以上、ざっくりとまとめると「お値段据え置きで大幅パワーアップを果たしたMacBookホワイト」「デザインが目を引き汚れも目立ちにくいMacBookアルミニウム」といった具合だろうか。MacBookが欲しい人は、ぜひ店頭で実際にモノを見て最終判断を下してほしい。
※詳細なベンチマークは来週火曜日に掲載予定