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英雄だってたまには悪いことがしたい!?「Fable II」

2009年02月01日 19時00分更新

文● 内田幸二 イラスト●戸塚伎一

火遊びどころか大火事にもできる アルビオンの恋の冒険

 次に、恋愛に絞ってゲーム内の悪行を紹介しよう。規律ある目線で「恋愛での悪行(悪徳)」を考えると、「特定の相手を決めない自由すぎる恋愛」、「ふたまた」、「不倫」、「同性愛」、「重婚」などがある。これらの行為も、すべて「Fable II」でできてしまう。

結婚しているのに「指輪が欲しい」と言い寄ってくる人も現れる。アルビオンは、自由恋愛に溢れているのだ

 行きずりの恋や火遊び的なアバンチュールの関係であれば、たとえ英雄だとしても人々の視線は寛容だ。ただ「Fable II」の場合は誰とでも結婚ができてしまう。その結果として子供もできる。もし、家族持ちとなった場合、自由恋愛への人々の視線は様変わりする。
 そして、妻帯者でありながらちょっと楽しもうものなら、火遊びどころか大火事になりかねない。さらに、嫁(旦那)にその事がバレようものなら、彼女(彼)はけたたましいほどの感情の高ぶりをみせてくる。そして、そんな背徳行為のなかでも、自由が貫けるのが「Fable II」の持ち味だ。

行きずりの恋を楽しもうとベットに誘うものの、「結婚するまでは、関係を持たない」とあっさり却下される。これをどう落とすのかが、「Fable II」的恋愛のおもしろさだ

結婚すると配偶者に生活費を渡すことになるが、その額面をケチるなんてこともできる。これはまさにいじめ的行為。ケチられた配偶者の末路はというと……勇気のある方はチャレンジしてみてほしい

 普通、重婚した場合、こっそりと隠れるようにもうひとつの我が家を持つのが、一般的かと思う。「Fable II」でも、街ごとに家庭を持て、それらを上手く渡り歩けば、円満な重婚生活が築けないことはない。しかし、重婚という悪行から、さらにレベルを上げた、より非道徳なこともできるのである。
 例えば、「同じ街で重婚して、結婚したモノ同士が顔を鉢合わせする環境を作る」や、「幸せな結婚生活を過ごしていたが、ある日もうひとつの家族の存在を伝える」など、非道徳的どころか、人道に反するような行ないもできるのだ。

あえて同じ街で重婚を行うと、街には結婚相手同士のケンカが始まることも。もちろん、プレイヤーに向ける結婚相手2人の目線はシビアなモノです

結婚している人の目の前でプロポーズなんて事もできる。もちろん、その配偶者からヤジ(というか文句)が飛んでくる

 より深い人間関係となる恋愛の悪行は、ある意味で非常に多様で奥深い。しかし、逆に人間の負の感情も噴出するので、決して「たのしい」とはならないのも事実。正直、気持ちの弱い方にはあまり進めないプレイスタイルかもしれない。ただ、「Fable II」では、ここまでも自由なのである。

結婚相手と離婚した場合、子供は相手が面倒をみることとなる。もし死別した場合は施設へ預けられる。ゲームとはいえ、負のスパイラルに巻き込んでしまったようで心が痛い。この後、我が子には二度と会えることはない……

(次ページへ続く)

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