メールやイントラネット(社内向けWebサービス)が普及した今でも、伝票や申請書など、紙の書類が使われるケースは少なくない。それらが集まる総務や経理などの部署は、いちいち手作業で書き写すのに手間がかかるし、転記ミスも起こりやすい。
そんなときに便利なのが、スキャナーで読み込んだ画像を文字認識してテキストやWord/Excelファイルなどに変換してくれるOCRソフトだ。パナソニックはOCRソフトの最新版「読取革命 Ver.13」を2月27日に発売する。
読取革命 Ver.13は、OCRソフトを使うのが初めてという人にも分かりやすく、画面上部に3ステップで実行する手順を示した「かんたんモード」を搭載したのが特徴。従来のアイコンバーを並べた「標準モード」への切り替えも1クリックで行なえる。
画面にはスキャナーなどで読み込んだ画像ファイルと、OCR機能でレイアウトや文字情報を認識・変換した結果を左右に並べて表示され、必要があれば手動で修正できる。変換後のデータはWord/Excel/PowerPoint(Office 2007形式含む)/PDF(パスワード設定が可能)に加えて、マイクロソフトが提唱する電子文書規格「XPS(XML Paper Specification)」にも新たに対応した。XPS形式はまだまだ普及したとは言えないが、Windows VistaやOffice 2007で採用されているほか、Windows XP/2000でも無償のビューアが提供されており、OfficeをインストールしていないPCでも閲覧できるというメリットがある。
このほか、罫線が印刷されていない表(タブ区切りの文書)を読み込んで認識し、Excelファイルに変換したり、翻訳ソフト「ATLASシリーズ」「コリャ英和!一発翻訳」シリーズと連携し、読み込んだ文書を英訳/和訳することが可能だ。
対応OSはWindows Vista/XP/2000。価格は製品版が1万2800円だが、ダウンロード版は9800円(想定価格)と割安。イメージスキャナーなどに付属する「読取革命 Lite」も対象となるバージョンアップ版なら6800円とさらに手頃だ。このほか、オフィスなどで一括購入する場合は5/10/25件のライセンス版も用意されている。