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Core i7を味わい尽くすハイエンドPC Endeavor Pro7000

2009年01月24日 10時00分更新

文● 小西利明/トレンド編集部

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 インテルの最新CPU「Core i7プロセッサー」(関連記事1)は、優れたパフォーマンスと新しいアーキテクチャーを採用した最初の世代ということもあり、特にマニア層から高く評価されている。「久しぶりにデスクトップパソコンが面白くなった」という声も聞く。自作パソコンマニアの評価も高い。

 しかし、一昔前ならマザーボードから電源ユニット、ケースなどを買いそろえてデスクトップパソコンを自作したという人も、最近では「1から自作するのは面倒で……」「動かなかった場合の手間が……」と、完全自作には二の足を踏むことも多いのではなかろうか。完全自作は面倒だが、ハイエンドマシンのパワーとパソコン拡張の楽しみを味わいたい。そんな人にうってつけなのが、拡張性に優れた直販メーカー系のパソコンだ。

 エプソンダイレクトから発売された「Endeavor Pro7000」(関連記事2)は、Core i7を搭載するハイエンドデスクトップパソコンだ。Core i7自体のパフォーマンスについてはこちらの記事を参照していただくとして、今回は拡張の際に重要となる筐体について注目しながら、この魅力的なマシンについて見ていきたい。


アルミケースのクールな質感

Endeavor Pro7000

Endeavor Pro7000

 Pro7000でまず目を引くのが、アルミニウムの質感を生かした筐体だろう。アルミ製筐体のタワー型パソコンと言えば、Mac ProやかつてのPowerMac G5などが思い浮かぶが、前面にメッシュ加工の施されたボディーに本体上部の移動用ハンドルなど、Pro7000のデザインはこれらと似通っている。

 アルミをふんだんに使った高級感重視のミドルタワー筐体は、秋葉原のパーツショップでも見かけない凝ったものだ。ボディーの天板や側面パネルにはヘアライン加工が施されて、アルミボディーの高級感を引き立てている。評価機を見た編集部員からは、「筐体だけでも欲しい」という声があがるほどだ。

本体前面

本体前面。ドライブベイ部分以外はメッシュになっていて、全体から吸気を行なう

本体背面

本体背面。電源ユニットは下側に配置。上部のファンはCPUの側にある排気用

 代々エプソンダイレクトのタワー型パソコンは、拡張性や内部へのアクセスの容易さを重視した工夫がこらされてきた。Pro7000の筐体はデザインを一新しているが、それらの特徴も継承している。まず筐体両側面のパネルは、手回し式のネジを1個外すだけで取り外せる。アルミ製パネルのエッジは手を傷つけないように、小さく波をうったような加工が施されている。本体上部のハンドルは、筐体内側からネジ止めされているだけなので、外すのは簡単だ。

 ミドルタワーサイズの筐体内部は広く、拡張ベイやスロットは豊富だ。5インチベイは3つあり、上2つは光学ドライブ装着用にディスクトレイカバーとイジェクトボタンが備わっている。HDDベイ別途用意されているため、3.5インチベイは1つだけだ。ただし、マザーボード側にFDDコネクターがないので、FDDの搭載は考慮していない。5インチおよび3.5インチベイとマザーボードの間には十分な空間があるので、大きめの拡張カードを装着しても干渉する心配はない。

両側面のフタを開けた状態

両側面のフタを開けた状態。ケーブル類が邪魔に見えるが、内部は余裕がある


HDDベイはシンプルな構造に変更

 HDDベイは本体下部にあり、4台の3.5インチSATA HDDを搭載できる。鍵の付いたアルミのドアを開けると、内蔵HDDに簡単にアクセスできる。従来機種のEndeavor Pro4500までは、HDDベイは4台のHDDを縦に装着し、ベイ自体が前方に向かって斜めに傾くように開くギミックを持っていた。Pro7000ではそのようなギミックはなく、4台のHDDを横置きで上下に並べる形になった。

HDDベイはシンプルな構造に

HDDベイはシンプルな構造に。4台の3.5インチHDDを内蔵できる

HDDの取り外しは~

HDDの取り外しは、トレイの左右にある灰色のホルダーロックを外すだけでできる

 取り外し自体は簡単で、各ドライブ横のロックを外して、HDDを載せるHDDホルダーを軽く引っ張り出すだけですむ。ベイのドアにはメッシュの穴があるが、特にHDDベイを冷やすファンなどはない。発熱の大きな高速回転HDDを4台装着した場合は、放熱に不安を感じそうだ。HDDベイの背後にはアルミのカバーで囲まれた空間があるので、必要ならユーザー自身がファンを設置して対処できるようになっている。

 マザーボード側のI/OコントローラーにICH10Rを採用しており、2台のHDDを組み合わせたRAID 0(ストライピング)や、4台を組み合わせたRAID 10構成にも対応する。ちなみに、評価機材は500GB HDDを2台内蔵使ったRAID 0構成となっている。

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