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次世代モバイルプラットフォーム向けコンテストが最終審査

音でURLを伝える技術がグランプリ獲得

2009年01月21日 21時29分更新

文● 岡本善隆/企画報道編集部

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家計簿ソフトと呼出音の変更サービスが各賞を受賞

 このほか、メディアスポンサー賞にはdropping, Incの「Penny - 携帯端末で動作する事、直感的なUI、学習機能、GPSとネットワークを活かしたソーシャル家計簿/生活ログソフト及びWebサービス」、三井ベンチャーズ賞には「Ring Back Web(RB Web)」が選ばれた。

 Pennyはその名のとおりの家計簿ソフト。審査員からは「家計簿ソフトはプログラム言語を始めて、最初に作るプログラムでは?」という声も出たが、iPhoneのタッチスクリーンを活かしたユーザーインターフェイスと、軽妙なプレゼンテーションで会場を沸かせた。

Ring Back Web

これまでキャリアが提供してきた呼出音のカスタマイズは、あくまでキャリアの回線網に閉じたサービスだったが、ここにインターネットを持ち込んだのが大きな違いである

 一方のRing Back Webは、電話発信時の呼出音代わりに、発信先のユーザーがあらかじめ設定しておいたWebコンテンツを、発信元のAndroid端末などで表示するというもの。「メロディコール」や「EZ待ちうた」に近いサービスだが、Ring Back WebはYouTubeを含む、自由なインターネットコンテンツを設定できるのが特徴である。

 具体的な活用例としては、コールセンターに電話したユーザーが回線が繋がる前にFAQサイトを表示できるようにしたり、コンテンツ表示時にCMを挟み込むことで無料電話を実現するなどのビジネスアイデアが挙げられていた。

 すでにキャリアが提供しているサービスに切り込んでいくプランだけに、自由度の高い次世代モバイルプラットフォームならではという意見とともに、その難しさをどう克服していくかに興味があるという声もあった。

 最後に審査員の1人でもある株式会社エム・ヴィー・シー(三井ベンチャーズ)代表取締役社長 長尾 收氏は「今回のプレゼンテーションを聞いている間にも、色々なビジネスアイデアが浮かんできた。大変価値のあるコンテストになった」とし、半年以上続いてきたi*deal Competitionが締められた。

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