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こだわりグラフを手軽に作ろう! オムニグラフ 5

2009年01月19日 15時00分更新

文● 井上孝司

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複数で使うことを想定したプロ版の作業効率化

 本ソフトにはスタンダード/プロ版の2製品があり、後者は大規模なチャートを共同で作成したり、作業の効率化を図る機能が充実している。プロ版では、パーツの追加や複数のパーツを組み合わせてオリジナルのステンシルパーツを作成できるので、使い回せるように登録しておくといい。また、レイヤーの共有はファイル内に同じパーツを使いたい場合に便利だ。「Microsoft Visio」のデータを直接開いて利用できるのも、グループワークではポイントだろう。

プロ版

プロ版には、作成内容を複数のキャンパスで共用できるレイヤー共有機能がある。ページごとに入れなければならない共通要素や、似たようなチャートを作成する際に利用しよう

プロ版のみで使える機能
サブグラフ 図形の中に、複数の図形で構成するチャートを格納できる。隠したり開いたりできるため、巨大なチャートを作る際に便利
Visio対応 マイクロソフトのVisioで作成したファイル、ステンシル、テンプレートを、直接開いて利用できる
SVG形式の書き出し 「SVG」形式での書き出しも可能。「SVG」形式はビットマップデータとベクターデータをレイヤーで分けて保存する形式だ
図形の合成 複数の図形を組み合わせて、独自のパーツを作成できる。同じ図形を何度も繰り返し描画する手間を省ける
画面表示機能の強化 大きなサイズのチャートを作成する際は、複数の編集ウィンドウを開く機能が便利。画面全体で表示するプレゼンテーションモードもある。

【Conclusion】
○ 配置換えをしても線が自動的に維持されるうえ、自動レイアウト機能などが使いやすいので、チャートを迅速かつ美しく作成できる。
× 用途が絞られるので、組織図・ワークフローといった特定の用途に使う場合はいいが、目的が明確でないと割高感がある。



筆者紹介──井上孝司


 静岡県出身、東京都在住。マイクロソフトでOfficeやMac製品などの開発に携わった後、1999年に独立。Windows、Mac、ネットワークなどのIT関連分野を中心として執筆活動を展開中。さらに、軍事・鉄道など多方面にテリトリーを拡大しつつあるところ。趣味はスキー(SAJ2級)、一応、たいていのところは滑れるつもり。10月から5月までは、仕事とスキーでスケジュールが埋まっている生活。自身のウェブサイトはこちら


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