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カメラを持ち出して演習を撮ろう!

2009年01月22日 12時40分更新

文● 藤吉 隆雄

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ミリタリーイベント、何を持って行くべきか?

 当然のことながら、自衛隊の基地は自衛隊の各種任務のために設置されている。そして、訓練するための演習場や、戦闘機が離着陸する飛行場は、その用途から事実上のだだっ広い空き地だ。展示演習や展示飛行を行なうスペースはそのだだっ広い空き地なので、どこも吹きさらし。春は桜、秋は紅葉と季節感を感じるナイスな自然環境のことも多いのだが、夏冬は厳しい環境になる。夏は照りつける日差しから逃げ場はないし、冬は寒風が容赦なく吹き付ける。特に冬のこの時期のミリタリー・イベントに撮影に行く時には、防寒対策をしっかりとしないといけない。

 防寒の一環として手袋は必需品だ。だが、手袋をしているとシャッターのレリーズをはじめ細かい操作がしづらいため、薄手の手袋や指出し手袋などを準備したい。また、寒いとついついカメラのホールディングがおざなりになり、手ブレ写真を量産しがちなので注意が必要である。

 また、実際の展示演習が始まるまでの待ち時間をどうやって過ごすかも考えておきたい。寒いこの時期には暖かい飲み物などが欲しくなることもあるだろう。逆に夏場は水分補給が必要になることもある。基地公開では売店なども設置されるが販売量は限られるうえ、買うためにまた長時間並ばなくてはならなくなる場合もある。飲み物や食料は持参するなどの検討も必要だ。

習志野演習場は空挺降下ができるサイズの演習場なのでご覧のように本当に何もない空き地が広がっている。戦前はもっともっと広大だったらしいが、今でも町のひとつやふたつ入りそうな広さが維持されている。吹き付ける寒風から逃げる手段はまったくないので、ちゃんとした防寒が必要だ

撮影着

過去の降下訓練初めでは前日に雪が降って雪景色の中で開催されたこともある。その記憶もあるため、筆者はスキーウェア上衣とニット帽で撮影に向かった。本当に激寒のときはスキーズボンを履くが、この日はそれほどの寒さではなかったためGパンの下にユニクロのトレーナーパンツを着装。腰まわりには貼るカイロを装着

手袋

冬の撮影には手袋が必需品。筆者愛用の手袋は、撮影用グッズも多く出しているアウトドア用品メーカーFOXFIREの指出し手袋。パッと見は普通の手袋だが、親指と人差し指の指先だけが外に出るようになっており細かな操作ができるようになっている。寒さが厳しい時には手袋の内側に靴用貼るカイロを貼り付ける。ニコンの指出し手袋も持っているが防寒性能がないのでこちらは夏季の雨天用にしている。

観客の皆さん

公開演習開始2時間前から場所とりに余念がない観客の皆さん。良い写真を撮ろうと思ったら、開門と同時に入場し場所とりをする気合が必要な場合がある。さすがに早くやってくるだけあって皆防寒はばっちりのようだ。リクリエーション用の携帯椅子を持参して待ち時間を快適に過ごそうという人の姿も見える

まとめ

  • 基地・駐屯地は季節によっては過酷な環境になることも想定しよう。
  • 冬は防寒具(手袋やカイロなど)を忘れずに。
  • 飲食物は、現地での調達が困難な場合も想定しよう。
  • 携帯用イスなどがあると便利(持ち込み禁止の場合を除く)。

(次ページへ続く)

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