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時事ニュースを読み解く “津田大介に聞け!!” 第30回

DRMフリー化は必然──津田氏が語る「iTunes Plus」

2009年01月16日 16時45分更新

文● トレンド編集部、語り●津田大介(ジャーナリスト)

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宅配レンタルを使えばいいのでは

── 今回、iTunes StoreのDRMフリー化は、日本で実施されませんでした。その理由は何だと思いますか?

津田 端的に言えば、「着うたフル」というビジネスモデルが成立してうまくいってるので、わざわざDRMフリー化をする必要がないということです。

 DRMフリーだとケータイで買った楽曲がパソコンに移せる。パソコンを使えば、楽曲をコピーして、友達に簡単に渡せてしまうわけです。DRMでガチガチにしておけば、そうした行為は難しい。音楽レーベルは、やはりユーザーに自由にコピーさせたくないという風に判断しているんでしょうね。


── しかしユーザーのことを考えると、DRMフリーのほうが便利ですよね?

津田 着うたを買っている層は、大半がケータイだけで完結しているので、DRMをそこまで問題視していないんですよ。一方で、パソコンを使い、iPodなどに楽曲を転送して聴きたい層は、実際にCDを買ってるし、安く抑えたい人はCDレンタルを利用している。

 そのときに流行った音楽を純粋に楽しみたいというライトな層と、自分の音楽ライブラリーを詰め込んで持ち歩きたいというコアな層がかぶっていないんです。

 今回のDRMフリー化も、日本のiTunes Storeではやらないだろうと思っていました。今や宅配レンタルサービスを利用して、ネットからCDを借りることもできるので、音楽配信サービスにDRMフリーを求める人は、「オルタナティブ」(代替)として、そういうサービスを使えばいいんじゃないでしょうか。手間はかかりますけどね。

ネット宅配レンタルサービス

ネット宅配レンタルサービスには「ツタヤ ディスカス」などがある


筆者紹介──津田大介


インターネットやビジネス誌を中心に、幅広いジャンルの記事を執筆するジャーナリスト。音楽配信、ファイル交換ソフト、 CCCDなどのデジタル著作権問題などに造詣が深い。「著作権保護期間の延長問題を考えるフォーラム」や「インターネット先進ユーザーの会」(MiAU)といった団体の発起人としても知られる。近著に、小寺信良氏との共著 で「CONTENT'S FUTURE」。自身のウェブサイトは「音楽配信メモ」。



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