米国ラスベガスで開催された家電見本市International CES 2009の基調講演で、米マイクロソフトCEOのスティーブ・バルマー(Steave Ballmer)氏は、Windows 7 β版の一般ユーザーへの提供を発表した。一般向けダウンロードは9日から開始されたが、アクセスが集中したため一旦休止。サーバーを増強して再開された。
アクセスが集中した理由は、β版のプロダクトキー提供数が、先着250万ユーザーまでとなっていたためだ。そのためマイクロソフトでは、この制限をはずして、1月24日までにダウンロードしたユーザーすべてにプロダクトキーを配布すると方針変更した。
運悪くプロダクトキーがもらえなかったとしても、インストール後30日間+再延長の計60日間は試用できるので、テスト体験してみる分には問題ないだろう。ただし、あくまでもβ版OSにすぎないことは忘れないように。
ちなみにこのβ版は、使用期限が2009年8月1日までとなっている。マイクロソフトではWindows 7の提供スケジュールについて、今後は製品候補版(RC版)を1回リリースしたうえで、特に大きな問題がない限り製品版へと進む予定としている。β版の期限から推測すると、2009年秋~年末までにWindows 7はリリースされると思われる。
最小ハードウェア要件は意外に緩い
β版のダウンロードサイトは、こちらの日本語サイトが用意されている。また、米国のサイトでも日本語版が提供されている。
ダウンロード時にはWindows Live IDが必要になる。Windows Live IDは必要なら簡単に作れる。また、ダウンロードするファイルはISOフォーマットなので、インストールするにはDVD-Rなどのメディアを作成しなくてはならない。
ダウンロードするファイルサイズは2.45GBほど。通信速度によっては非常に時間がかかる。実際にアクセスが集中していた日には、8時間もかかったほどだ。
Windows 7 β版の推奨する最小ハードウェア要件は、以下のようになっている。
- CPU 1GHzの32bitまたは64bit CPU
- メモリー 1GB
- HDD 空き容量16GB
- グラフィックス Windows Aeroを動かす場合はDirectX 9対応GPUと128MBのビデオメモリー
- 光学ドライブ DVD-R/Wドライブ
- インターネットへの接続環境
この程度であれば、2世代前のパソコンでも十分動かせる。くどいようだが、あくまでβ版であるので、テスト用のパソコンを用意して導入すべきだろう。
この連載の記事
-
第19回
PC
DLNAや地デジ対応を強化 Windows 7の実像 Part 7 -
第18回
PC
Windows 7の実像 Part 6 無線LANとホームネットワークの改良 -
第17回
PC
Windows 7の実像 Part 5 OSのSSD対応とエンハンスドストレージ -
第16回
PC
Windows 7の実像 Part 4 デバイスステージが周辺機器を使いやすく -
第15回
PC
UIとグラフィックスの改良 Windows 7の実像 Part 3 -
第14回
PC
影の薄いWindows Server 2008 R2 -
第13回
PC
Windows 7をNetBookで動かせ! WinHEC展示会レポート -
第12回
PC
Windows 7はハードウェア技術者を引きつけられるか? -
第11回
PC
Windows 7、ネーミングに対する反応は? -
第10回
PC
UACやバックアップが改良 Windows 7の実像 Part 2 - この連載の一覧へ