(3)毛布にくるまる
猫は狭いところが好きだけれども、直接布をかぶせられるのは本能的にイヤみたい。たいていの猫は嫌がる。服を着せるなんて論外である。
でも、「布団の中は暖かい」「毛布の中はぬくぬく」ってことを後天的に学習するヤツもいるみたいだ。うちのかふかは布団の上は好きだけど、中には絶対に入ろうとしない。怖いらしい。毛布をかけてやってもすぐに逃げ出す。
でも少しずつ、そっとかけてやっていると、「怖いのを我慢すれば暖かい」ってことを学習してきたようなのだ。これはかふかの初毛布写真。
こうして慣れていくのである。その後、人が見てないときにこっそり布団の中に潜り込む姿を見た。今はまだ怖々だけど、この冬のうちに布団を覚えちゃうかもしれない。
公園猫もそう。人に慣れるにつれ、どうすれば暖かいかを覚えていく。
でもここまでおとなしく毛布にくるまれてる猫は初めて見た。くつろぎすぎ。毛布もかわいすぎ。
ちなみに、定期的に猫の世話をしてる人が持ってきたもの。もちろん帰るときは毛布も持って帰るので、彼女が来てるときだけ毛布にくるまれるのである。束の間の幸せ。
(4)丸くなる
膝にも乗れないし寄り添う仲間もいないし毛布をかけられるのも苦手……という猫の最後の手段は「丸くなる」である。
見事に丸くなる。手も足も縮めて決して外に出さないようにし、身体を丸くして、体温を保持するのである。
後ろから見ると巨大なおまんじゅうにしか見えません。
筆者紹介─荻窪圭
老舗のデジタル系ライターだが、最近はMacとデジカメがメイン。ウェブ媒体やカメラ雑誌などに連載を持ちつつ、毎月何かしらの新型デジカメのレビューをしている。趣味はネコと自転車で、天気がいい日は自転車で都内を走り回りながら面白いものを見つけては撮影する日々。最近の単行本は『デジカメ撮影の知恵』(宝島社新書)。密かにネコ動画ポッドキャストも更新中。
*次回は1月21日掲載予定
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