ペアリングが簡単になるBluetoothとWireless USB
Windows 7は標準でBluetooth 2.1に対応する(VistaはSP2から対応予定、関連記事)。さらに、今まで面倒だったBluetooth機器同士のペアリングを簡単になっている。
詳細は関連記事を参照していただきたいが、Bluetooth 2.1機器同士が自動で相手を認識して、ペアリングのためのPINコードも自動生成してくれる。ユーザーはペアリングする機器を選べばいいだけだ。
VistaでのBluetoothは、マウスやキーボード(HIDデバイス)、シリアルポートなどのプロファイルしかサポートしていなかったが、Windows 7ではヘッドセット、AVRCP(AV機器のリモコン)、A2DP(高品質オーディオ機器)がサポートされている。これらがサポートされることで、Bluetoothのワイヤレススピーカーやワイヤレスヘッドフォンなどが、特別なドライバーソフトをインストールしなくてもWindows 7で利用できるようになる。
Bluetoothのオーディオは、Windows 7のサウンド仕様「UAA」(Universal Audio Architecture)に統合されているため、Windowsの標準サウンドデバイスとして扱われる。これにより、複数のオーディオデバイスをOS上で切り替えて利用できる。
例えば、パソコンにBluetoothスピーカーとマイク、ヘッドセットが接続されているとする。DVDを再生するときは、Bluetoothのスピーカーで再生する。この状態で、SkypeなどのIP電話で通話しようとすると、Bluetoothスピーカーの音量を落としてマイクで通話するよう動作する。さらに、ユーザーがスピーカー+マイクではなくヘッドセットで通話をしたいと思えば、パソコン上で動的にヘッドセットに切り替えられる。
Wireless USBに関しては、Windows 7では「WHCI」(Wireless Host Controller Interface)が標準でサポートされる。これにより、Wireless USBに接続された機器がUSB機器として認識されて扱いやすくなる。Windows 7でのサポートにより、Wireless USB対応機器も増えてくるだろう。
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