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次世代Windowsの姿が見えた! 第18回

Windows 7の実像 Part 6 無線LANとホームネットワークの改良

2009年01月13日 13時41分更新

文● 山本雅史

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新しいネットワーク「HomeGroup」

セキュリティーの高い家庭内LANを目指した「HomeGroup」

簡単だがセキュリティーの高い家庭内LAN構築を目指した新機能「HomeGroup」

 Windowsのネットワークには、ActiveDirectoryを利用したドメインネットワークと、古典的なWorkgroupネットワークの2種類がある。ドメインネットワークは企業で利用されることを想定したシステムであり、家庭内ではWorkgroupを使ってネットワークを構築するのが一般的だ。

 家庭内LANでファイルを相互共有したり、ネットワーク上のプリンタを利用するには、対象となるすべてのパソコンでネットワークアクセスを有効にしなければならない。これはセキュリティー面では非常に脆弱と言える。

 Windows 7では新たに、「HomeGroup」という考え方を取り入れた。HomeGroupに登録されているパソコンだけに、ファイルを共有したり、プリンターを利用できるようにするものだ。例えば、パソコン上のMusic、Video、Photoフォルダーだけを、HomeGroupで共有できる。

パソコン上にあるどのライブラリ/リソースを共有するかを指定する

HomeGroupではパソコン上にあるどのライブラリ/リソースを共有するかを指定する。Picture(写真)、Document(ドキュメント)、Music(音楽)、Printer(プリンター)、Video(ビデオ)などを共有できる

HomeGroupに接続するためのパスワードが自動作成される

HomeGroupに接続するためのパスワードが自動作成される。ほかのユーザーが同じHomeGroupにアクセスする際には、このパスワード入力するだけでいい

 HomeGroupはActiveDirectoryのように、特別な認証サーバーが必要となるわけではない。最初にHomeGroupを作成したときに、特定のパスワードが作成される。そして、同じHomeGroupに接続したいパソコンは、初めてHomeGroupに接続する際にこのパスワード入力すればよい。

 HomeGroupによって、家庭のネットワークもある程度セキュアに保てるようになる。また、ノートパソコンなどを使っているユーザーにとっては、仕事場と家庭の両環境にノートパソコンを持ち込む場合に、HomeGroupを切り替えるだけでファイル共有するフォルダーを変えたり、使用するプリンター名を変えたりできる。

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