新しいネットワーク「HomeGroup」
Windowsのネットワークには、ActiveDirectoryを利用したドメインネットワークと、古典的なWorkgroupネットワークの2種類がある。ドメインネットワークは企業で利用されることを想定したシステムであり、家庭内ではWorkgroupを使ってネットワークを構築するのが一般的だ。
家庭内LANでファイルを相互共有したり、ネットワーク上のプリンタを利用するには、対象となるすべてのパソコンでネットワークアクセスを有効にしなければならない。これはセキュリティー面では非常に脆弱と言える。
Windows 7では新たに、「HomeGroup」という考え方を取り入れた。HomeGroupに登録されているパソコンだけに、ファイルを共有したり、プリンターを利用できるようにするものだ。例えば、パソコン上のMusic、Video、Photoフォルダーだけを、HomeGroupで共有できる。
HomeGroupはActiveDirectoryのように、特別な認証サーバーが必要となるわけではない。最初にHomeGroupを作成したときに、特定のパスワードが作成される。そして、同じHomeGroupに接続したいパソコンは、初めてHomeGroupに接続する際にこのパスワード入力すればよい。
HomeGroupによって、家庭のネットワークもある程度セキュアに保てるようになる。また、ノートパソコンなどを使っているユーザーにとっては、仕事場と家庭の両環境にノートパソコンを持ち込む場合に、HomeGroupを切り替えるだけでファイル共有するフォルダーを変えたり、使用するプリンター名を変えたりできる。
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