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あなたに使いやすい機種、教えます

仕事で使えるスマートフォン(後編)

2009年01月09日 19時53分更新

文● 遠藤哲・山根康宏

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拡張性が優れたスマートフォン iPhone

 発売前日よりの徹夜組まで現われ、昨年の夏にちょっとした話題を提供したスマートフォンがiPhoneである。エンターテインメント色の強い端末だが、Exchange Serverとの連携や、シスコ準拠のIPsecの対応などビジネス用途の機能も充実している。

 文書を打てるソフトキー

 iPhoneは、高さ115.5×幅62.1×厚さ12.3mm、重さ133gのボディに、3.5インチのマルチタッチディスプレーを搭載するスマートフォンである。物理的なキーボードは搭載しておらず、アプリケーションの起動、電話番号やメールの文書入力などはタッチパネルをタッチして行なう。

アップルのスマートフォン「iPhone」

アップルのスマートフォン「iPhone」

 文字入力に使うソフトウェアキーボードは、そのときiPhoneを持っている向きに合わせて表示される。横長に持っていれば、キーが指先大の大きさで表示されるのでタップしやすい。一方、縦長に持っている場合は、キーボードが小さく表示される。日本語の入力方式には、QWERTY 配列のソフトキーボードを使ったローマ字変換に加え、10キーを使った方法が用意されている。10キーを使った入力方法では、独自の日本語入力方法が搭載されている。たとえば、「あ」のキーを少し長くタッチしていると花が開くように上下左右に「い、う、え、お」が表示される。そのまま入力したい文字に指をドラッグすると、その文字を入力できる。初めて体験する方法なので初めは楽しいが、そのうち効率的ではないことを感じるだろう。

日本語入力

ローマ字入力のソフトウェアキーボード。予測変換も搭載する

日本語入力

本体を横にすると画面も横になるアプリケーションでは、入力画面も横になる

日本語入力

ローマ字を使わない入力方法もある。「は」に指を当て上方にフリックすると、「ふ」を入力できる

 実はもっと速く文字を入力する方法がある。「い段~お段」の文字は長押しして待つのではなく、表示される方向にフリックすることで入力できる。慣れてくると「い段~お段」の文字がワンタッチで入力できる。長文の入力には弱いとされるソフトウェアキーボードだが、この方式を使ったらQWERTYのソフトウェアキーボードよりも効率よく文字入力ができた。

iPhoneの操作方法
操作 実際の動作
タップ 指でタッチパネルを軽く叩く動作でマウスのクリックに相当する。ダブルタップは2回叩く動作となる
ドラッグ 写真などを移動するときに、写真に指を触れさせたままタッチパネル上で指をずらす
フリック リストをスクロールする場合などにタッチパネル上を軽く指ではらう
ピンチ 親指と人差し指でつまむ操作を示していて、画像を縮小するときに2 本の指を広げた状態からつまむように操作するのが「ピンチイン/ピンチクローズ」、その逆に画像を拡大するときに2本の指をつまんだ形から広げるのが「ピンチアウト/ピンチオープン」となる

(次ページへ続く)

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