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最新パーツ性能チェック 第72回

Phenomから「Phenom II」へ

2009年01月08日 16時00分更新

文● Jo_Kubota

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ベンチマーク テスト構成

 今回AMDから借用できたCPUはPhenom II X4 940 BEとPhenom X4 9950 BEなので、この2つに絞ってどのくらいのパフォーマンスアップをしているのか見ていこう。またL3キャッシュ増量の効果を見るため、Phenom II X4 940 BEのクロックをPhenom X4 9950 BEと同じ2.6GHzに落とした結果も合わせて計測している。テスト環境は以下の通り。なおメモリは2GB×2=4GB搭載しているが、OSが32bit版のWindows Vistaであるため認識されるのは3.25GBに留まる。

テスト環境
CPU Phenom X4 II 940 BlackEdition(3GHz)
Phenom X4 9950 BlackEdition(2.6GHz)
マザーボード GIGABYTE「GA-MA790GP-DS4H」(AMD 790FX/BIOS F3m)
メモリー DDR2-800 2GBx2
ビデオカード ASUSTeK「ENGTX280 TOP/HTDP/1G」(GeForce GTX 280/メモリ 1GB)
HDD HGST「HDP725050GLA360」(500GB SerialATA)
OS Windows Vista Ultimate SP1 (32bit)
グラフィックドライバ NVIDIA ForceWare 180.84
GA-MA790GP-DS4H

マザーボードはAMD評価キットとして用意されたGIGABYTE製の「GA-MA790GP-DS4H」を使用した。チップセットにAMD 790GXを採用している

ENGTX280 TOP/HTDP/1G

ビデオカードは、ボトルネックにならないよう、GeForce GTX 280を搭載するASUSTeKの「ENGTX280 TOP/HTDP/1G」を用意した

Sandra 2009

 定番のCPUベンチマークということでSandra 2009のCPUテストを行なってみた。「Processor Arithmetic」および「Processor Multi-Media」では、2.6GHzまで落としたPhenom II X4 940 BEがごく僅かではあるが、Phenom X4 9550を上回っており、L3キャッシュ増量の効果が見てとれる。
 続いて「Cache and Memory」にて、L3キャッシュの分岐点である4MBに注目してみると、思ったほどの差は付いていない。それでも、3GHzのPhenom II X4 940 BEのスコアは良好で、Phenom X4 9550を確実に上回っている。

Sandra 2009 Processor Arithmetic

Sandra 2009 Processor Arithmetic better→

Sandra 2009 Processor Multi-Media

Sandra 2009 Processor Multi-Media better→

Sandra 2009 Memory Bandwidth

Sandra 2009 Memory Bandwidth better→

(次ページへ続く)

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