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古田雄介の“顔の見えるインターネット” 第40回

ろじぱらのワタナベさんに聞く、テキストサイトの可能性

2009年01月12日 11時00分更新

文● 古田雄介

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テキストサイトの「空気」はYouTubeやニコニコ動画に流れている?

―― 現在、テキストサイトは減っていますが、ワタナベさんが続ける理由は何ですか?

ワタナベ 単に「辞めようとしなかった」ということでしょうね。なんというか、ホームページ作成ソフトで23時頃に記事を書くという習慣ができているんですよ。

 テキストサイトの数が減っているのは仕方ないと思います。全盛期の2001年頃は異常な感じでしたからね。当時はもう、とりあえずテキストサイト作れっていう風潮でしたよ。侍魂テイストで、黒地に白文字で、フォント拡大してって(笑)

ろじぱらの姉妹サイト「ろじかぶ」ではブログを使っている。株サイトは「株のブログはお堅いのが多いので、もう少し気軽な感じで見られるものがあればいいかな」と思って開設したという。取材時(2008年12月)の戦果は「アレがアレな感じになっちゃって、アレなんですけど…ええ(笑)」とのこと


―― ブログにする気はないわけですね。今のテイストで移行しやすいと思いますが。

ワタナベ そうですね。まあブログもテキストサイトも更新する手段が違うだけで、アウトプットは同じだと思うんですよ。だから単純に、慣れた方法で更新を続けているという感じです。

 ただ、ネット全体ではブログとテキストサイトは別物という印象があるのは確かですね。それは管理する人の意識の違いというか時代背景の違いが関係していると思います。

 テキストサイト全盛の時代、インターネットと現実社会は別世界だったんですよ。ネットの中に日常と違う世界があって、そこでやっている自分は現実の自分とは違うというか分離されているといか。

 でも、ブログが登場した頃はインターネットそのものが社会に浸透しきっていました。ブログから始めた人の多くは、ネットを別世界と見ずに「現実社会の自分ありき」で発信しているのかと思います。そういう意味で、ブログとテキストサイトは別物になってしまったのかもしれません。


―― なるほど。では、テキストサイトの流れはどこに受け継がれているのでしょう。

ワタナベ うーん、何だろう……。体裁は全然違いますが、YouTubeやニコニコ動画などで自作の動画をアップしている人がいるじゃないですか。彼らには心情的に近いものがあるのかなという感じがしますね。個々の人に面白いことをやってみようという思いがあって、皆から反応をもらって喜んでいるというのは。

2008年8月には有志を募って富士登山を敢行。同行したT男さんがそのレポートをニコニコ動画にアップしている


―― 手作り感というか「インディーズ感」というテイストでしょうか?

ワタナベ あ、インディーズ感という響きはすごくいいですね。そういう感じです。今の彼らが動画でなくテキストで同じようなことをしたら、テキストサイトと同じ空気になるのかなあと思います。

 僕も、動画に進出ってほどではないですが、動画を作ってみたいという気持ちは持っていますよ。まあ、テキストで文章を書くよりはるかにハードルが高いので、実現するか分からないですけど(笑)

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