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林信行が語る「2008年、知っておくべき10のトレンド」(前編)

2008年12月30日 18時24分更新

文● 林信行

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9位:サーバー側の画像認識

 今年、ブレイクしたソフト、サービスのひとつに「Evernote」がある。MacやWindowsで気になったウェブページを、どんどんスクラップしておいて、後から検索できるようにするサービスだ。iPhoneにも対応しているため、Macでメモした内容が、外出先にiPhoneで調べられるのがうれしい(iTunes Storeで見る)。このEvernoteの、あまり知られていない機能にOCR機能がある。

 コピー&ペーストしたウェブページの中に写真などの画像があって、その画像の中に欧文が含まれていると、これをちゃんと認識して検索できるのだ。例えばオバマ大統領の選挙中の写真の背景に「CHANGE」と書かれたポスターがあれば、ちゃんとこのキーワードでも検索ができる。

Evernote

Evernote

 さらに感動したのがグーグル社のPicasaだ。最近、Picasaのウィンドウ右側に「名前タグを追加」というボタンが表示される。

 このボタンをクリックすると、しばらく待たされた後に、Picasaにアップロードした写真の中から「顔」を抽出してリストアップしてくれる。ここで任意の顔を選んで名前を入れると、同一人物だと思われる顔の一覧が表示される。これが気持ちがいいくらいに、どんどん見つけてくれるのだ。この機能を使って名前タグを振っておけば、子供の写真でも、友達の写真でも、さっと検索して取り出せる。

Picasaの顔認識

Picasaの顔認識

 顔認識技術と言えば2007年はソニーの「スマイルシャッター」で話題になり、今年の夏はGoogleストリートビューにモザイクをかける機能として使われていたが、ついに顔の識別までサービスとして利用できるようになったというのは、ちょっとうれしい。

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