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ポメラの好敵手、人気のairpen MINIを使ってみた

2008年12月26日 11時00分更新

文● 行正和義

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使い方は鬼のようにカンタン、電源入れたら普通にメモ取るだけ

 使い方は従来と同様にカンタン。センサー部をノートパッドなどにクリップして、1つだけのボタンを長押しして電源をオン。あとは何も考えず、いつもどおりペンを走らせればいい。ページをめくるときはボタンを押せば記録されるデータも改ページされる。従来と違って液晶表示には現在書いているページ数が表示されるようになった。

ペンの動作にはボタン電池を用いる。ペン先部分にあるのがセンサーに位置情報を与える発信器だ。ペンにはサイドボタンもあり、PCに接続してタブレットのように使用したときには右クリック相当となる

 従来同様に「前のページに戻る」という動作がないのはちょっと残念に感じるが、ストレージノートのようにノートパッドを固定して書き込むのならばともかく、ノートの上端にクリップする使い方の本製品では、前ページに戻る際にクリップを留め直してしまうと位置がずれてしまう。紙の書き込みとデータ上のストロークがずれてしまいそうなので「戻る」動作はなくてもよいだろう。


USB接続でデータ一発転送、OCRでテキスト化もスマートに

 パソコンへの取り込みもラクチンだ。背面にあるUSB端子でPCに接続し、付属ソフト「airpen NOTE for mini」にデータを転送すれば、あとはソフト上で表示・管理ができる。

 転送されるのはペンのストロークを記録した専用データ。アプリに手書き文字認識機能(OCR機能)が内蔵されており、ストロークデータから認識することで、通常のOCRよりも精度の高い認識が可能となっている。

B4サイズノート(36行罫線)の上半分に書き込み、airpen NOTEに転送、最大表示したところ。解像度100dpiという数字はファクシミリよりもやや上といったところなので、あまり細かい字は可読性が悪くなる

手書き文字認識したものと並べた表示。書いた文字のサイズが小さく、乱雑に書いた割には比較的認識している。ちなみに左のフォルダ表示にあるメモタイトルは読み込み時に自動的に認識・タイトル付けされたもの。殴り書きのメモがほとんどなのでろくに認識されていないが、あとからキーボード入力で直すことも出来る

 airpen NOTEは転送されたデータの表示、文字認識(本文/タイトルのみ)しての情報の付加、フォルダ/日付別管理などの機能を持つほか、読み込んだデータの上へマウスでの書き込みや、デジタルカメラ/スキャン画像を読み込んでファイルを追加するなどの機能も持ち、ちょっとしたファイリングソフト的な使い方ができるようになっている。

 もちろん文字としてだけではなくJPEGで出力することもできるので、ほかのデータ・画像ファイリングソフトを使うことも出来る。そのまま複数のJPEGデータからPDFを作成してデジタルノートにするのもいいだろう。

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