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iPod付属や他社製のイヤホンと徹底比較!

カナル型の革命児「Apple In-Ear Headphones」を聴き比べる

2008年12月23日 12時00分更新

文● 高橋敦

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ライバル3製品と比べてみた

 付属イヤホンとの比較で、Apple In-Earは純正アクセサリーという枠に止まらない高いポテンシャルを持っていると確認できた。ならば価格帯や方式が重なるほかのイヤホンとの比較も気になるところだ。というわけで以下のカナル型3製品を用意した。

  • ソニー「MDR-EX500SL」(実売1万円前後、価格比較
  • オーディオテクニカ「ATH-CKM90」(実売1万3500円前後、価格比較
  • クリプシュ「Image X5」(実売2万9800円、価格比較
MDR-EX500SL

ソニー「MDR-EX500SL」は同価格帯ということでチョイス。ドライバーはBA型ではなくダイナミック型だ

ATH-CKM90

オーディオテクニカ「ATH-CKM90」は、少し上の価格帯のBA型。ただしBAドライバーは1基だ

Image X5

米クリプシュ「Image X5」は、ぐっと上の価格帯のBA型で、こちらもドライバーは1基。国内ではイーフロンティアが販売している

 早速、肝心な音質を比較してみよう。


MDR-EX500SL

ユニット部分の拡大写真

 EX500は大口径ダイナミック型ドライバーが功を奏し、中低域に十分な厚みを感じられる。ベースとドラムスの重心がぐっと低くなり、安定感と推進力がある。また、ドラムスの抜けのよさと迫力も印象的だ。それらの点に関してはApple In-Earを上回る説得力と感じた。

 一方でApple In-Earが上回ると感じたのは、音の分離のよさと音場のクリアさだ。ひとつひとつの音が明瞭で音場の見通しがいい。とはいえEX500の一体感があり迫力あふれる音場も魅力ではあり、好みは分かれるだろう。


ATH-CKM90

ユニット部分の拡大写真

 CKM90はやや硬質な音調が特徴。スネアドラムの張りの強さ、ピアノのきりっとした音色などが印象的である。シンバルの金物っぽさも強まり、全体にシャープだ。ボーカルも凛としている。またシングルドライバー構成の割には低域もしっかり出ており、ベースラインの存在感も確保されている。

 それと比べるとApple In-Earは穏やかな音調だ。地味とかいう悪い意味ではなく、適度な優しさを感じられる。「ジェントリー」とでも言えばよいだろうかである。持ち味が異なり、これまた甲乙付け難い。


Image X5

ユニット部分の拡大写真

 X5はBA方式のシングルドライバとしては異例なことに、重心を中低域に置き、どっしりとしたバランスを聴かせてくれる。それでいてキレ味も鋭く、スネアドラムのバシッという抜けなどは、同社のスピーカーを彷彿させる。BA型らしい繊細さを意識させず、むしろ快活な印象だ。ロックを聴きたくなったので聴いてみると、やはりハマった。

 比べるとApple In-Earは、BA型の魅力である繊細な描写を存分に味わえる音作りと言える。前述のように穏やかな音調で、じっくり聴き込むのが楽しい。ここでも個性が分かれた。

 まとめると、以下のような感じだ。

  • Apple In-Ear:音の分離が比較的よく、穏やかで繊細な音質。クセのない素直な音なので得手不得手を感じない
  • MDR-EX500SL:中低域に十分な厚みが感じられる。ドラムスの抜けがいい。ロック・ポップス全般をダイナミックに味わいたい人に
  • ATH-CKM90:シンバルはシャープに、ボーカルは凛と聴かせてくれる硬質な音調。コンテンポラリーなジャズ系で緻密な演奏を楽しめる
  • Image X5:中低域にバランスを置き、明快な印象。ロックを聴くとバシッと&ドスンと迫力満点

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