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松村太郎の「デジタルとアナログの間」 第6回

松村太郎の「デジタルとアナログの間」

ソフト開発を「できない」から始めない──木下誠氏

2008年12月21日 12時00分更新

文● 松村太郎

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ウェブアプリをどう融合させるか?

 HMDTは「最も美しいウェブブラウザー」と評価が高いMac用のウェブブラウザー「シイラ」を開発している会社でもある。今後iPhoneにも対応したアプリケーションとして「シイラ」を展開したいと考えているそうだ。


木下氏 シイラは、Macではウェブブラウザーという体裁をとっていますが、我々はシイラをインターネットアプリケーションにアクセスするクライアントの総称だと考えています。ウェブブラウザーという形態にとらわれる必要はありません。現在のiPhone上では、ウェブサービスと専用クライアントが存在しています。ネットワーク上の情報にアクセスすることを考えると専用クライアントは狭すぎます。ネットは情報収集と情報発信の2つのサイクルがあり、今あるサービス全部をサポートすればいいと思います。


 アナログとデジタルを融合し超越するグラフィックプログラミングは、デジタルの中で分断されているウェブアプリケーションを、OrbClockや駅探アプリケーションと同じような手法で手のひらの中で融合してくれるのだろうか。いま僕たちが見ているものとまったく違ったネット世界を表現してくれそうな気がして、ついワクワクしてしまう。


筆者紹介──松村太郎


ジャーナル・コラムニスト、クリエイティブ・プランナー、DJ。慶應義塾大学SFC研究所上席所員(訪問)。ライフスタイルとパーソナルメディア(ウェブ/モバイル)の関係性に付いて探求している。近著に「できるポケット+ iPhoto & iMovieで写真と動画を見る・遊ぶ・共有する本 iLife'08対応」(インプレスジャパン刊)。自身のブログはTAROSITE.NET



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