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時事ニュースを読み解く “津田大介に聞け!!” 第29回

法律が現実に追いつかない──津田氏、私的録音録画小委を総括

2008年12月27日 12時00分更新

文● トレンド編集部、語り●津田大介(ジャーナリスト)

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やっぱりネットユーザーの声は反映されないのか

── 今後、私的録音録画補償金の話し合いについては、どうなりますか?

津田 文化庁は各団体における偉い立場の人々を集めて、非公開の場で開きたいみたいですね。一方で、JEITAは公開でやりたいようです。駆け引きの最中で、どんな形で開かれるのかは正直分かりません。


── 私的録音録画小委員会は開かれないのでしょうか?

津田 文化庁の文化審議会には、私的録音録画小委員会以外にも、法制問題小委員会などいくつかの会合があります。来年以降、私的録音録画小委員で扱っていたテーマはそうした小委員会で話し合っていくでしょう。


── クローズドな場で話し合われるとなると、われわれ消費者の意見が著作権法に反映されにくくなってしまいませんか?

津田 そもそも現状の仕組みでも、ユーザーの意見が入りにくいですよね。先ほどの話に戻りますが、結局、著作権はノロノロ議論していても一生現実に追い付けないので、行政とは別に契約制度やビジネススキームを作ってやっていくしかない。そうしたやり方が定着するころには、相対的に文化庁の影響力が小さくなっているかもしれませんね。


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