増殖するパソコンとネットワークケーブルに、いらいらしているオフィスワーカーも多いはずだ。パソコンを置く場所はもちろんのこと、それを繋ぐための机上の電源タップやネットワークハブなどは邪魔なことこの上ない。さらにうねったケーブルは美観を損ね、ともすれば「抜けた!」だの「絡まった!」といったトラブルの原因にもなりがちだ。
こうした状況は、オフィスデスクが配線の収納機能を備えることによってかなり改善されてきたが、それではまだまだ甘かった。
コクヨが2009年元旦をもって新発売する“デスクシステム「iS(アイエス」”は、IT時代の要請を受け、地味ながらもパソコンやケーブルの収納にこだわったオフィスデスクだ。
最も注目したいのが、デスク天板奥の「開閉式配線カバー」。これが従来のものよりも大型化されていて、電源コネクタはもとより、ネットワークハブまで入ってしまうという。開口部は90mmの奥行きが確保され、島型に机を配置した場合(つまり、机の奥同士をくっつけた配置にした場合)には180mmになる。
ポイントとなるのは、“島型の配置”という点だ。オフィスデスクの中には、天板の端まで収納スペースが伸びていないものもあり、そういうデスクの場合は、お互い天板の奥同士を少し離して配置し、その隙間に機器を押し込んだりするわけだが、iSシリーズの場合はデスク同士をぴったりとくっつけても180mmのスペースが確保でき、省スペースにも寄与するというわけ。
ちなみに、編集部に置いてある机の配線カバーを調べたところ、奥行きは60mm程度。やはりピタリと机を配置できる構造にもなっていなかった。
収納という意味では、引き出しにも工夫が施されている。デスク中央部の引き出しは約49mmの深さ。これは、ノートPCやACアダプター、マウスなども一緒にしまっておけるようにとの配慮である。さらにオプションの「鍵付きタイプ」を選択すれば、セキュリティも保てる。
そして、デザインも、IT時代にふさわしい“シャープなデザイン”とし、色もホワイトを採用。コクヨ曰く「すっきりとした明るいオフィス空間とする」ことが、iSシリーズのコンセプトと言えよう。