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Premiere Pro CS4はどこまで進化するのか!?

2008年12月16日 19時01分更新

文● BUBBLE-B

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新機能「スピーチ検索」は使えるか?

 Premiere Pro CS4の新機能のひとつに、「スピーチ検索」という機能がある。クリップの音声を解析して、テキストに書き下ろすというものだ。

「クリップ検索」では世界の主要言語で音声からテキストを解析できる

「クリップ検索」では世界の主要言語で音声からテキストを解析できる

 まずクリップを選択して、「メタデータ」タブの「書き起こし」ボタンから言語を選ぶと、「Adobe Media Encoder」が起動して、解析処理を行なう。

何かと使う機会の多い「Adobe Media Encoder」

何かと使う機会の多い「Adobe Media Encoder」

 今回のテストでは、英語と日本語を試してみた。エンコード品質は「中」(高速)を選択。結果、英語は良好な結果を得ることができた。半分以上の単語が正しくテキスト化され、クリップの中身を知っていれば、修正もおおむね問題ない。対して日本語の方は、若干厳しい結果となった。ヒット率を上げるには、発音が明確で良好な録音状態のクリップを使う必要がありそうだ。録音状態の良いクリップが大量にあるならば、この機能は重宝するだろう。

英語に対する「スピーチの書き起こし」は良好に機能する

英語に対する「スピーチの書き起こし」は良好に機能する

 書き起こしたスピーチは、単語とその単語があるカットがひも付いており、簡単に頭出しできる。


Premiere Proシリーズにこれから望むこと

 Photoshopシリーズと同様に、バージョンアップを重ねるたびに完成度を増し、「これ以上何を望むのか?」と毎回思わせるPremiereシリーズ。しかし、CS4がリリースされた今でも、まだまだ改良の余地があるのではないか、と筆者は考える。

 特に「再生しながらリアルタイムに編集したい」と常日頃感じる。タイムライン再生中に少し何かを操作するだけで、停止してしまうのが今のPremiereである。「Steinberg Cubase」や「Ableton Live」といったDAW(Digital Audio Workstation)ソフトのように、再生させながらガリガリと編集できれば、本当の意味でストレスフリーになる。

 すべてがリアルタイムになれば、VST(仮想スタジオ)プラグインを音楽的に使うことが可能となり、映像の編集作業にインプロビゼーション(即興)の要素が一気に加わる。そういった方向性の進化を、筆者は密かに待ち望んでいる。

Adobe Premiere Pro CS4

価格:9万8175円(製品版)、2万6250円(アップグレード版)

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