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11個の新要素で見る、その使い勝手

よりスマートな使い勝手に Parallels Desktop 4.0(後編)

2008年12月12日 12時00分更新

文● 田中俊光

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第4の表示モード「モダリティ」

 バージョン4.0では「フルスクリーン」、「ウィンドウ」、「コヒーレンス」に続く第4の画面表示モードとして「モダリティ」が追加された。

 このモードは、ゲストOSやアプリケーションのインストールなど、時間のかかる作業を実行する際、ウィンドウを縮小表示して邪魔にならない位置に置いておき、状態を時々確認するといった場合に便利だ。

 なお、縮小表示の状態でもマウスとキーボードを使ってゲストOSの操作が可能だが、画面が小さくて操作しづらい。入力が必要な場面では、素直に表示モードを切り換えたほうがいい。

「表示」メニューから「Modality」を選ぶと、仮想マシンのウィンドウが縮小表示される。構成画面で透明度を設定することも可能だ


1年間分のセキュリティソフトが付属

 英語版では、バージョン2.5から露カスペルスキー社が開発したセキュリティソフトを6ヵ月間使える権利が付いていたが、バージョン4.0では日本語版にもセキュリティソフトが付属するようになった。

 使用期間も1年間に延長されている。ソフトの機能は、ウイルススキャンやファイアウォール、スパム対策といったもの。標準では組み込まれないので必要に応じてインストールしよう。

セキュリティソフトの導入は「仮想マシン」メニューから「Parallels Internet Securityのインストール...」を実行すればよい


スナップショットを自動作成する「スマートガード」

 バージョン3.0でサポートした「スナップショット」機能は、ある時点での仮想マシンの状態を保存し、いつでもその状態に戻すことのできるというものだ。

 通常は「仮想マシン」メニューもしくは「スナップショットマネージャ」画面から明示的にスナップショット作成を実行するが、バージョン4.0では指定した間隔で自動的にスナップショットを作成する「スマートガード」機能を追加した。

 ただし、使用状況にもよるが、スナップショットはデータ容量が大きいため、HDDの空き容量に注意してほしい。本機能を利用する場合は仮想マシンをTime Machineのバックアップ対象から外しておくといいだろう。

スマートガード

スナップショットは最大100個まで作成でき、上限に達したときは古いものから順に削除される

スマートガード

作成前にユーザーに通知する設定にしておけば、作業状況によってスナップショットの作成をスキップすることもできる

スマートガード

構成画面の「一般」では仮想マシンをTime Machineの対象とするかどうかも指定可能だ

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