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このように基本的な録画機能を備えるLT-H90DTVだが、できないこともある。
まず、デジタル3波チューナーを内蔵しているが、録画できるのは地デジの番組のみである。加えてシングルチューナーなので裏番組の録画はできない。
また、録画画質の設定はなく、番組は放送そのままの画質でHDDに記録される。録画時間の目安は1TBで約130時間、640GBで約83時間、250GBで約32時間だ。ちなみに同時に接続できるHDDは1台のみ。付け替えは可能なので、容量がいっぱいになったら別のHDDを用意すればいい。
画質補正回路を搭載しないため、ノイズ除去や動きの補正も弱い。ディスプレーまたは薄型テレビの補正機能に頼ることになる。
さらに、録画した映像を光ドライブなどに書き出すことはできず、録画したLT-H90DTVでしか再生できない。ネットワークで別のパソコンから視聴できると勘違いされそうだが、LT-H90DTVにはサーバー機能は備わっていないため映像の配信はできない。
PCレスな機器連携の広がりに期待
LT-H90DTVの実売価格は2万5000円程度。例えば2万円程度の640GBの外付けHDDを組み合わせたとして、トータル4万5000円程。HDDレコーダーを買うよりは安い。
字幕放送やデータ放送の受信もでき、基本的な機能は押さえているのだが、今のところ値段を除けばLT-H90DTVでなければならないという部分は見えない。
ただ、この製品はバッファロー製である。今後同社のBDドライブと接続できたり、パソコン用地デジチューナーカードとの連携ができると独自性が光りそうだ。周辺機器メーカーの強みを活かしたさらなる機器連携を期待したい。