No.4 より実際の作業に近づいた「覆い焼き/焼き込みツール」
トーンカーブやレベル補正で部分的な補正を加える場合、従来ならマスクを作って補正を行なっていた。本来ならば、このような補正は「覆い焼き/焼き込みツール」でも可能だったのだが、お世辞にも使い勝手がよいとは言い難かった。しかし、今回、このツールがようやく機能強化されたのである。
「覆い焼き/焼き込みツール」を選択すると、ツールバーに「トーンの保護」というオプションが追加される。これにより、「ハイライト」「中間調」「シャドウ」のいずれかの領域のみにその機能が適用されるようになり、より自然な焼き込みが可能となる。
特に従来のツールではエッジの部分を感知していなかったため、ブラシが通った部分はすべて明るくしてしまっていたが、「トーンの保護」では、輝度差のあるエッジを検出して適用しているため、周囲に影響が出ることは少ない。
この機能だけでもどれだけの工程が省けるか、実際のユーザーなら理解できることであろう。