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30分早く帰れる! Excelの日付・時刻関数をズバッと攻略 第2回

Excelの日付関数を使いこなせば、こんなに便利!【前編】

2008年12月08日 04時00分更新

文● 構成● 尾崎裕子、アスキードットPC編集部

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テク-2 請求日によって締め日を変え、翌月末の支払日を求める

ポイント1――日付によって処理を変えるには
IF関数+DAY関数

ポイント2――月末の日付を求めるには
EOMONTH関数

 この表では、D列の「請求日」によって、E列の「締め日」を決めています。

 請求日が15日までなら締め日はその月の月末、請求日が16日以降なら締め日は翌月の月末です。

 ポイントは月末の日付の求め方です。月末は30日だったり、31日だったり、月によって違いますが、EOMONTH関数を使えば、指定した月の月末の日付が表示できます。

 ここでは、IF関数の引数にEOMONTH関数を指定し、今月末および翌月末を求めています。

 また、F列の「支払日」は、E列の「締め日」の翌月末です。こちらはEOMONTH関数で翌月の月末を表示します。

●【完成形】 15日までの請求は月末締め、16日以降は翌月末締めになる
●支払い日は締め日の翌月末日にする

特定の日にちを境に締め日を変えるExcelシートの完成形

完成形。請求日の欄で「15日」の場合は当月月末に、「16日」以降は翌月月末と締め日を自動的に変えたい

 なお、EOMONTH関数を使うには、4ページ目の手順で分析ツールを追加インストールして下さい。


式の解説-1
E5 セルの式は?

E5 セルの式

【E5 セルの式】(1) D5セルの日付の「日」が「16」以上である、という条件を示す論理式。(2) 条件にあてはまればD5セルの翌月末日を求める。(3)条件にあてはまらなければD5セルの月の末日を求める

 DAY関数で請求日(D5セル)から日にちを取り出し、16日以降かどうかを判断して処理を分けている。

 EOMONTH関数の引数「月」に「1」を指定すると翌月末、「0」だと当月末が求められる。

●開始日から、指定した月数後(前)の月末の日付を求める
書式 =EOMONTH(開始日,月)

式の解説-2
F5 セルの式は

F5 セルの式

【F5 セルの式】(1) 「開始日」にE5セルを指定。(2) 1ヵ月後の末日を求める

 EOMONTH関数を使って、締め日(E5セル)の翌月末日を求める式。翌月末を求めるために、引数「月」には「1」を指定している。


 (次ページ、「引き落としが土日に重なったら、月曜日に繰り下げるには?」に続く)

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